三菱地所ホームは、戸建て住宅を購入予定のユーザーが、オンライン上で、内外装の仕様選びや担当者とのコミュニケーションを行えるプラットフォーム「Online Style Lounge」を開発した。
三菱地所ホームは、デジタル技術の活用による家づくり体験の品質向上や住宅の仕様選定にかかる打ち合わせの効率化、着工までのスケジュールとタスクの管理を目的に、プラットフォーム「Online Style Lounge(OSL)」を開発し、2021年11月1日にテスト運用を開始した。
近年、国内では、デジタル技術の発展に伴い、さまざまな製品とサービスがオンラインで提供されている他、働き方改革によりWeb会議やテレワークなどのコミュニケーション機会が増えている。こういった状況を踏まえて、三菱地所ホームは、住宅仕様の選定をオンラインで行えるプラットフォームのOSLを開発した。
OSLは、オンラインで戸建て住宅における内外装の仕様選びや専門スタッフとのコミュニケーションを行える会員制のプラットフォームで、「仕様シミュレーション機能」「Webカタログ機能」「仕様選定機能」「コミュニケーション機能」「スケジュール機能」「タスク管理機能」で構成される。なお、会員登録は無料で、プラットフォーム内の回遊にも応じ、会員専用のマイページではキャンペーンの情報も受け取れる。
具体的には、仕様シミュレーション機能では、さまざまな色や素材などを用いた床材と建具をオンライン上で組み合わせて、部屋や家屋のイメージをシミュレーションできる。Webカタログ機能では多様な建材と住宅設備を確かめられ、仕様選定機能では、Webカタログ機能で閲覧した床材と建材に対して、お気に入り登録や仕様変更希望の意思表示を行える。
コミュニケーション機能では、三菱地所ホームの担当者に要望をチャットで伝えられ、スケジュール機能では、内外装の仕様選びに関するスケジュールを三菱地所ホームのプロジェクトスタッフと共有する。タスク管理機能では、内外装の仕様選定で必要なタスクを一元管理し、選択の漏れを防ぐ。
2021年10月26日に開催された記者発表会で、三菱地所ホーム 技術開発部 技術開発グループ 石川一氏は、「OSLは、2022年1月に規格型住宅の購入者をメインターゲットに順次運用を開始する。2022年春には、キッチンや洗面化粧台の設置イメージをシミュレーションする“住宅設備シミュレーション機能”を実装し、選んだ部材やオプション品の概算金額を即時に表示する“概算金額表示機能”も追加する予定だ。さらに、多様な建材と床材を組み合わせた複数のイメージをまとめた“スタイルリスト機能”や住居のモデルを見られる“オーナー事例紹介機能”、仕様シミュレーション機能で作成した部屋と家屋のイメージを記録する“スクラップブック機能”を備える」と今後の展開を語った。
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