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» 2021年06月24日 14時00分 公開

大型ボックスカルバートのプレキャスト化工法、技術審査証明を東急建設が取得施工

東急建設が開発した側壁と頂版をプレキャスト化する大型ボックスカルバート構築工法「PPCa ボックスカルバート」が、先端建設技術センターの先端建設技術・技術審査証明を取得した。

[BUILT]

 東急建設は2021年6月9日、旭コンクリート工業と共同開発した大型ボックスカルバートの構築工法「PPCaa(Partial PreCast) ボックスカルバート」が先端建設技術・技術審査証明を取得したと明らかにした。

現場での型枠・支保工を削減し、35%の工期短縮を実現

 PPCa ボックスカルバートは、側壁と頂版を部分的にプレキャスト部材に置き換えた大型ボックスカルバートの構築工法。これまでの大型ボックスカルバートの構築は、運搬車両や揚重機などの制約から、プレキャスト化が難しいとされていたが、新工法では部分的にユニット化したプレキャスト部材のみを工場で製作し、現場でコンクリート打設することで施工機械の制約内で施工を行うことが可能となった。

PPCa ボックスカルバートの概要図(中詰めコンクリート打設前) 出典:東急建設

 工法の手順は、事前にボックスカルバートの側壁・頂版部分となる部材を工場で製作する。側壁部分の部材は、軸方向鉄筋、配力鉄筋、幅止め鉄筋を内蔵してユニット化したプレキャスト側壁部材。一方で頂版部分の部材は、下側軸方向鉄筋、配力鉄筋、幅止め筋、ハンチ筋が内蔵されたプレキャスト頂版部材。側壁と頂版部の両部材を現場に搬入し、現場打ちした底版上に据え付け・組み立てた後に、中詰めコンクリートを打設することでボックスカルバートを構築する。

 PPCa ボックスカルバートを適用することで、現場での型枠・支保工を大幅に削減することにつながり、従来の現場打ちと比較すると、内空7.0×内高5.2×延長10メートルのボックスカルバートで、約35%の工期短縮が見込める。また、現場打ちで設計された部材寸法を変更しないため、プレキャスト化に伴う構造計算は必要無くなる。

 耐荷性能については、同一断面諸元を有する従来工法と同等以上と実大実験で確認されている。その結果をもとに、先端建設技術センターより、先端建設技術・技術審査証明(技審証第 202101号)を取得している。

正負交番載荷試験の結果。左が従来工法(RC構造)、右がPPCa ボックスカルバート 出典:東急建設

 東急建設では、コンクリート工は生産性向上の可能性が多くあるとみており、今後は大型ボックスカルバート構築工事に適用していくとしている。

審査証明交付式。先端建設技術センター 理事長 佐藤直良氏(左)から交付を受ける東急建設 代表取締役社長 寺田光宏氏 出典:東急建設

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