愛知県弥富市で延べ7.8万m2のマルチテナント型物流施設が着工、大和ハウス工業:プロジェクト
中部圏における物流施設の空室率は減少傾向にあり、なかでも愛知県は、関東や中部、関西地域をカバーできる中継物流拠点としての役割を果たせるとともに、東海、北陸地域に分散する物流施設を集約する拠点として、今後も根強い需要が見込まれている。また、伊勢湾岸自動車道や新名神高速道路といった交通網の開通により、これまでは小牧市周辺を中心とした愛知県内の物流施設開発は、湾岸エリアまで拡大している。こういった状況を踏まえて、大和ハウス工業は、愛知県弥富市で、マルチテナント型物流施設「DPL名港弥富II」の開発に踏み切った。
大和ハウス工業は、愛知県弥富市で、マルチテナント型物流施設「DPL名港弥富II」が着工したことを2021年3月12日に発表した。
建物は、最大6社(各階2社)の入居に応じる。全フロアには、構内への車両の乗り入れや重機の往来などを効率化する低床倉庫を採用する他、建物の1階両面にバースを設けることで、45フィートトラックが最大99台接車可能とし、荷捌(さば)きなどの作業性を高める。
マルチテナント型物流施設「DPL名港弥富II」の外観イメージ 出典:大和ハウス工業
また、伊勢湾岸道「湾岸弥富インターチェンジ(IC)」から約0.7キロと東海・中部地域へのアクセスが容易で、2021年5月開通予定の名古屋第二環状自動車道「飛島北IC」から約6.5キロに位置しているため、名古屋市中心部への交通利便性にも優れる。
テナント企業で勤務する従業員への働き方改革の支援策としては、関東や関西方面から荷物を運搬するトラックドライバーがDPL名港弥富IIでいつでも交代できるように、24時間稼働を実現する。
DPL名港弥富IIは、RC造(一部S造)地上3階建てで、延べ床面積は7万8329.95平方メートル。所在地は愛知県弥富市駒野町1-3で、敷地面積は5万3020.87平方メートル。設計・施工はフジタが担当し、着工は2021年3月15日で、竣工は2022年5月31日を予定している。
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