この後、講演の話題は、涌井氏が提唱する「グレーインフラからグリーンインフラへ」と移った。涌井氏は、自分は生き物だということに気付き、自然と共に生きるという考え方を忘れないことが大切と説く。そこに五感があるが、技術が五感と対話し、より良いシチュエーションを作ることが重要とした。
さらに涌井氏は、日立のような世界的に影響力のある会社では、どうやって社会的な責任を果たすかが大事とし、イノベーションだけではなくクリエーションを想定するのも一つの方法との見解を示した。
イノベーションは下から積み上げるものなので、エビデンスがないと上に行けない。クリエーションは理想とする世界に、これまで積み上げた技術を投入する行為となる。涌井氏は、これから世界の競争はどれだけクリエーションの能力があるかに懸かっていると話す。
最後に、藤野氏はAIやIoTと保全などのオペレーション技術を組み合わせて、社会に貢献する日立の姿勢を提示。そして、「変化する社会にいかにアップデートするかをこれからの課題とし、環境に良い製品にもしていきたい」と抱負を語り、講演を終えた。
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