細かい単位での制御が可能になることで、例えば日差しによって暑くなりがちな窓際だけを冷房するなど、快適性の向上に合わせ、省エネルギーの観点でも効果を期待できます。
大空間において完全にパーソナルな空調を提供することは、現実的に限界がありますが、こうした改良を続けていくことで、よりパーソナルな空調へ近づけることができると思います。また、上で説明したように、場合によっては省エネにつながることもありますが、基本的に快適性と省エネルギー性はトレードオフの関係にあるので、そうした観点でも今後の進化に期待したいと思います。
新型コロナウイルスによって、世の中の働き方は大きく変化しました。在宅勤務が定常化し、オフィスに来る機会が減った方も多いかと思います。しかしこれは働く場所の選択肢が増えただけであって、オフィスが必要とされなくなったわけではありません。
とくにコミュニケーションという点では、オフィスで働くことのメリットは大きいのではないでしょうか。今後も働く場所として人が集うオフィスでの生産性を向上させるべく、時代と共に進化していくBAS/BEMSにぜひ注目してみてください。
★連載バックナンバー:
『アズビルが解き明かす「BAS」解体新書!』
■第3回:BAS/BEMSの広がり〜人々の安心・安全、利便性への貢献〜
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