三菱電機ビルテクノサービスは、ビル所有者や管理者だけでなく利用者も使えるエレベーターの稼働状況が確認できる無償Webサービスを始めた。
三菱電機ビルテクノサービスは、三菱製エレベーターの新たな遠隔メンテナンスサービスの一つとして、エレベーターの情報提供サービス「エレシル」の無償提供を2020年10月21日から開始した。
エレシルは、「エレベーターの“いま”が分かる。伝わる。」をコンセプトに、エレベーターの状態を専用Webサイト上で閲覧できる無償サービス。三菱製エレベーターのリモートメンテナンス「ELE FIRST-i plus(エレファーストアイプラス)」を契約しているビルオーナーやビル管理者だけでなく、マンションやビルテナントの入居者も利用できる。
利用者は、エレベーター乗り場に貼られた「QRコード」をスマートフォンで読み取ることで、専用Webページにアクセス。Web上では、エレベーターの休止や故障などの対応状況、次回の点検予定日、建物の所有者や管理者から入居者に対するお知らせなど、さまざまな情報を掲載している。
仮に、1棟のビルで複数基が稼働していても、1つのQRコードだけで完結し、Web上では複数基の情報を一括して表示。QRコードはエレシル契約後、三菱電機ビルテクノサービスの技術スタッフが保守点検日に合わせ、現場での貼り付けるため契約者の手間はかからない。
また、大地震発生時には、エレシルに緊急連絡先のリンクが表示され、エレベーターが止まっていたり、人がカゴ内に閉じ込められていたりなどの状況を、三菱電機ビルテクノサービスへダイレクトに通知することが可能になる。表示画面は、選択式のため、誰でも直感的に緊急時でも慌てることなく、現場の状況を伝えられるシンプルなインタフェース。そのため災害時には、従来の電話連絡に加え、新たな連絡手段となり、復旧対応力の向上に貢献する。
エレシルは他のサービスとも連携しており、リモートメンテナンスサービスのELE FIRST-i plusの「Webサービス」を契約していれば、ビル所有者がWebで設定したエレベーターの休止情報が、エレシルにも通知されるという。
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