続けて、月田氏はスペーストラスについて解説した。スペーストラスは、2つのトラス床根太で構成される部材で、現場で連結金物を用いて緊結することで長尺部材にでき、分割して運搬すれば、狭い道でも容易に運べる。さらに、最大スパン7.28メートルの大規模空間を構築可能で、最大スパン7.28メートルのスペーストラスを2つ組み合わせると、約53平方メートルの広大なスペースを作れるため、住宅だけでなく店舗や事務所、クリニックの建築部材にも使える。
月田氏は、「これまで、敷地の接道が狭い“旗竿地”は、4トントラックが通行できないため、構造資材の搬入に2トン車を使用していた。2トン車では、3.64メートル(4P)を超える構造資材の積載が難しいため、構築可能な空間に制限があった。また、三菱地所ホームの商圏である城南エリア(東京都の港区、品川区、目黒区、大田区)をはじめとした首都圏と関西圏では、建物が密集しており、構造資材の輸送が困難で、解決策が求められていたため、狭小地や幅員が狭い道路でも、運びやすいスペーストラスを開発した」と開発の経緯を明かした。
次に登壇した三菱地所ホームの菅田氏は、STYLE-FORMEについて、「現在、提供している定額制マンションリフォームサービス“Re Dia”は全面改修を前提としていたが、STYLE-FORMEでは部分的な改修に対応した。例えば、基本工事にクローゼットのワークスペース化をオプションで追加し、リフォーム済みのトイレや将来使わない個室をあえて改修対象としない選択も可能だ。改修不要な部屋や設備がある場合はサービスの利用料金が減る」と解説した。
また、STYLE-FORMEでは、オンラインでの打ち合わせに応じており、ユーザーは三菱地所ホームの担当者と非接触でリフォームの内容を決められ、Web概算見積もりツールを活用して、サービスの利用料金もインターネットを介して確かめられる。
価格は、新エアロテック-UVが、延べ床面積が約135平方メートルのモデルプランに搭載した場合、1システムあたり253万7000円(税別)。
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