職人と一緒に働く「トモロボ RTM1-X1-A1」に、省人化を実現するサポート装置が登場メンテナンス・レジリエンス OSAKA 2020(2/2 ページ)

» 2020年08月07日 06時19分 公開
[松永弥生BUILT]
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トモロボは1日8100カ所を安定的に施工

 トモロボスライダーは、トモロボが作業する始点と終点のそれぞれに設置して使用する。トモロボがスライダーに乗り上げると、シーソーの原理で本体が浮き上がる。本体の運搬用取手を引けば、横にスライドする仕組みだ。トモロボスライダーを用いることで、オペレーターの作業ロスが大幅に軽減し、現場には1人の作業員を配置するだけで済むようになった。

 通常、鉄筋結束の作業は、熟練した職人でも1日に結束できるのは、6500カ所ぐらいだという。しかも夏場や冬場などは、作業効率が30%以上落ちてしまう。しかしトモロボであれば、安定して1日8100カ所のペースで稼働する。仮に1人で2〜3台のトモロボをオペレーションすれば、生産効率が大きく向上する。

 同社は、マックスが大径鉄筋対応の大口径モデル「RB-610T」をしたのをきっかけに、鉄筋径D16×D16〜最大D38×D16×D16まで結束できるロボットを開発中。このサイズの鉄筋は、建築現場ではビル・マンションの梁(はり)柱や耐圧スラブ、土木現場では橋梁(きょうりょう)やトンネルなどでの結束で多用されているという。

 ブースでは、新ロボットのモック(模型)が展示されていた。新ロボットが発売されればトモロボの活躍の場がより広がり、職人の負担がより軽減されるだろう。希望小売価格はトモロボが220万円。トモロボスライダーは、5万5000円(ともに税別)。

大径鉄筋対応「トモロボ」を開発中

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「メンテナンス・レジリエンスOSAKA 2020」

 メンテナンスと国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)に焦点を絞った建設総合展「メンテナンス・レジリエンスOSAKA 2020」が2020年7月29日、インテックス大阪で開幕する。

 コロナ禍の中で、ひさびさとなる建設展の開催となった本展では、インフラ検査・維持管理をはじめ、建設資材、防災・減災、i-Construction、労働安全衛生など、最先端の資機材やサービスが一堂に会する。特集ページでは、会場でのブース取材やセミナーレポートで、インフラの最新テクノロジーや市場動向を紹介する。

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