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» 2020年08月07日 06時19分 公開

メンテナンス・レジリエンス OSAKA 2020:職人と一緒に働く「トモロボ RTM1-X1-A1」に、省人化を実現するサポート装置が登場 (1/2)

建ロボテックは、人と協働して鉄筋結束を行うロボット「トモロボ」に、横移動を可能にする補助装置「トモロボスライダー」を2020年7月に発表した。トモロボスライダーの導入で、これまで2人必要だったロボットのオペレーターが1人で済むようになり、一層の作業性が向上した。

[松永弥生,BUILT]

 建ロボテックは、「メンテナンス・レジリエンス OSAKA 2020」(2020年7月29〜31日、インテックス大阪)内の「自動化・省人化ロボット展2020」で、鉄筋結束ロボット「トモロボ RTM1-X1-A1」と、2020年7月に発表したばかりの補助装置「トモロボスライダー」を出品した。

マックス製の鉄筋結束機2基を両側に搭載

「自動化・省人化ロボット展2020」の解錠でデモンストレーションを披露する鉄筋結束ロボット「トモロボ RTM1-X1-A1」。本体両側に鉄筋結束機RB-440Tを搭載して稼働する

 建ロボテックのブースには、オペレーターと共に働く鉄筋結束ロボット「トモロボ RTM1-X1-A1」のデモンストレーションが行われていた。

 トモロボは、鉄筋工事の建設現場における鉄筋結束に特化したロボット。土間・スラブなどの単純な結束作業から、職人を解放すると期待されている。

 筆者がブースを訪れた際も、「これは、面白いなぁ。いいなぁ」と感心しながら、熱心に質問をしている方がいた。同社が2019年秋の展示会で初披露した際は、元職人だった来場者から「自分が現役のときに、このロボットがあればよかったのに!」という多くの声を聞いたという。

 トモロボは、マックスが市販する鉄筋結束機「RB-440T」を本体の両側にある作業ユニットに取り付けているのが特徴だ。つまり、職人の代わりにトモロボが2基の電動工具を持ち、広い作業場を移動しながら鉄筋の交点を感知し結束を行うわけだ。

 対象鉄筋径は、φ10、φ13、φ16。作業ユニットは可変式で、100〜300ミリの配筋ピッチに25ミリ単位で対応している。交差点は磁気センサーで自動検知し、200ミリピッチの場合、1カ所あたり2.7秒以下の速度で結束してゆくという。

作業ユニットは可変式で、100〜300mmの配筋ピッチに25mm単位で対応

 自動化する上で課題となったのは、「配筋のズレにどう対処するか?」だったそうだ。そこで同社は、作業ユニットの固定部にあえて遊びを設け、±20ミリのズレに応じられるようにした。

 トモロボの稼働時間は、6時間の充電で12時間動く。しかし、夕方にセットして一晩中、自動で結束して回る……という使い方は想定していない。結束機のリールが240ショット程で空になるので、約40分ごとに補充が必要になるためだ。

 また、横方向に自動で動く機能を搭載していないため、トモロボが端まで移動したら、ロボットを人の手で横に移動させなくてはならない。重さは約40キロあるため、以前は2人で持ち上げていたが、2020年7月20日に横移動を補助する器具「トモロボスライダー」を発売したことにより、現場に1人いれば、複数のトモロボを縦横に自在に動かせることが可能になった。

新発売の「トモロボスライダー」。オペレーター1人でトモロボを横移動できるようになる
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