EMOは、「建築・建材展2019(第25回)」に出展し、鉄筋の結束工事を半自動化するロボット「トモロボ」を初公開して実演デモンストレーションを行った。
香川県に本社を置き、鉄筋施工を対象としたICTや新工法のソリューションサービスを提供するEMOは、「建築・建材展2019(第25回)」(「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」内、会期2019年3月5〜8日、東京ビッグサイト)で、鉄筋工事における単純作業の結束を半自動化するロボット「トモロボ」を初披露した。
EMOの代表取締役・眞部達也氏は、香川県で鉄筋工事/躯体工事一式/鉄筋ユニットの企画・製造・販売を行う都島興業の代表も務めている。実際に鉄筋工事に携わっている経験から、建設業での人手不足の深刻化により、現場作業員に大きな負担を強いる鉄筋工は、とくに担い手がいなくなることを懸念している。
そこで眞部氏は、鉄筋作業は単純作業が6割近くを占めていることに着目し、単純な縦筋と横筋の結束作業をロボットで代替することを考案。職人の負担軽減と現場の生産性向上を目的に、地元のIT企業サンエスと共同で2018年2月から開発に着手し、このほど製品化に成功した。
トモロボの動作は縦筋3本の上をタイヤで自動走行する。操作ボタンは、本体上部にスタートと緊急停止のボタン、結束パターン(全結束/チドリ結束)のダイヤルのみのカンタン設計。操作方法は、スタートボタンを押すだけで、後は自動で鉄筋の上を1列ごとに自動で結束作業を行う。人や障害物への接触をはじめ、鉄筋端部も検知して、自動で停止する。
結束方法は、本体の左右2カ所に、市販されているMAX製の結束機「RB-440T」を取り付けることで、同時に2つの結束が行える。
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