不動産業界のDXは、まず物件情報をオンライン上でやりとりする不動産会社間のプラットフォームづくりから始まりました。アットホームを例にすると、1979年に売上管理などを行う販売管理システムを社内で導入し、実務に活用できるのかどうかなどの検証を開始。その後、不動産業協界・団体から委託を受け、物件情報処理システムを開発し、物件情報を入手できる不動産会社向けのオンラインサービスを1985年に開始するなど、IT活用に積極的に取り組みました。
同様のサービスでは、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピュータネットワークシステム「レインズ(REINS)」も、1986年を皮切りに全国の不動産会社が利用しています。オンライン上で物件情報を共有できるようになることで、全国の不動産会社がリアルタイムに物件情報を提供・取得でき、不動産会社にとっては早期成約、消費者にとってはよりたくさんの物件を紹介してもらえる環境が整いました。
その後、1996年頃からは、消費者向けの不動産情報ポータルサイトもインターネット上で続々とオープン。不動産会社だけではなく、消費者もWebを介して、手軽に物件を探せるようになりました。1980年代から始まった不動産情報流通の分野におけるDXは、当時は誰も予見していなかったほど進み、豊富な不動産情報に誰もが簡単にアクセスできる時代が到来しました。
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