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» 2020年02月19日 07時00分 公開

パナソニックが考える「2020以降の街づくり」:パナソニック LS社が東南アジアでハウジング事業を本格化、2030年度に売上450億円を目指す (1/5)

パナソニック ライフソリューションズ社は、東南アジアでハウジング事業を本格化している。現地における市場の成長度合いに合わせ製品を展開していくとともに、“工業化”“高齢化”“高機能化”をテーマにした商材でパートナー企業を開拓している。2030年度における海外売り上げ目標である1000億円のうち、450億円を東南アジア市場の売り上げが占める。

[遠藤和宏,BUILT]

 パナソニック ライフソリューションズ社は2020年2月6日、タイ・バンコクのルネッサンス バンコク ラッチャプラソーン ホテルで、ASEAN戦略説明会と現地デベロッパー向けに展示会を開催した。

住宅着工数は日本と比べ5倍になる見込み

 説明会は、まず、パナソニックライフソリューションズ社 上席副社長の伊東大三氏が東南アジアにおける事業戦略について紹介した。

 東南アジア5カ国(インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア)の総人口は2030年に6億4000万人に達する。世界中で建築需要が高まっていることを受けて、東南アジア5カ国の住宅着工数は日本と比較して5倍になり、東南アジア各都市では、日本よりも早いスピードで都市化が進展すると予想されている。

東南アジアの市場動向

 一方、2020年以降の東南アジア5カ国は、高齢化が進行し、生産年齢人口比率が下降する。人材不足などの日本が現在抱えている課題に、これから数年の間で、東南アジアも直面すると想定されている。

東南アジアの課題
パナソニック ライフソリューションズ社 上席副社長の伊東大三氏

 パナソニック ライフソリューションズ社は現在、配線器具の売り上げで、タイやフィリピン、インドネシア、ベトナムでシェア1位を獲得している。東南アジアで展開する商材の強化を目的に、日本国内で高いシェアを誇る配線器具やLED照明器具、換気扇などの拡充を図る考えを示している。

 さらに、建材や構造材といったハウジング系商材を取っ掛かりに、現地デベロッパーなどの共創パートナーとともに集合住宅市場に対し、配線器具やLED照明器具、換気扇などの製品や設計プラットフォーム、内装システムをパッケージ化し、訴求していく。

 伊東氏は、「安全な建設現場の実現に向けた建築工業化をしていきたい。高齢化と労働人口減少をサポートする省人化・効率化を後押しするソリューションの供給や都市一極集中による衛生状況の悪化を解消する製品も提案していく。東南アジアは多様な国の集合体であることを考慮し、各国の現地企業と共創することで市場浸透を推進する」と語った。

パナソニック ライフソリューションズ社の東南アジアにおける事業戦略
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