アキレスは以前から建設業界でニーズがあった曲面対応可能な発泡プラスチック系断熱材を開発した。
アキレスは2019年12月2日、同社の硬質ウレタンフォーム断熱材として初めて、曲面に対応する高性能断熱材「アキレスボードCV」を発売した。
従来、板状の発泡プラスチック系断熱材は、強度が高い反面、曲面部分への施工が難しく、曲面構造のコンクリート壁や天井などには吹付け断熱材や無機系のシート状断熱材が使用されてきた。
こういった中で、業界では、断熱性能の高さや軽量性に優れることから曲面対応可能な発泡プラスチック系断熱材が望まれていた。アキレスはこのようなニーズを受け、硬質ウレタンフォームと面材構成を見直し、剛性を保ちながら曲げやすさを高めることで、熱伝導率0.024ワット毎メートル毎ケルビン以下という高い断熱性能と、曲面にも追従する柔軟性を両立させたアキレスボードCVを開発した。
アキレスボードCVは、カッターナイフや電動丸ノコで簡単に切断加工でき、接着剤による施工が可能など、作業性も良好だ。また、フィルム付き不織布面材をボードの両面に使用しており防湿性も高い。プラントやビル設備などにおける曲面部分への断熱施工と断熱処理に適している。
アキレスボードCVのサイズは、厚さが10、15、20、25、30ミリをラインアップしており、幅910×長さ1820ミリ。曲面対応は、厚さ10と15ミリで最小半径が250ミリ、厚さ20と25ミリで最小半径が500ミリ、厚さ30ミリで最小半径が1000ミリ。
重さは厚さ30ミリで1平方メートルあたり1.2キロ。価格は1枚あたり、厚さ15ミリで2950円、厚さ15ミリで3300円、厚さ20ミリで3650円、厚さ25ミリで4000円、厚さ30ミリで4650円(税別)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.