アキレスは2019年12月16日、短期間で断熱改修を行える断熱複合パネル「アキレスJDパネル」を発売した。
アキレスは2019年12月16日、業界最高水準の断熱性能を備え、既存木造住宅の壁や天井を壊さず、短期間で断熱改修を行える断熱複合パネル「アキレスJDパネル」を全国で販売開始した。
近年、ZEHなど高い断熱性能基準を満たす住宅の建築が増えている一方で、全国で5000万戸以上も存在する既存住宅のうち、無断熱を含め1980年に定められた省エネルギー基準を満たさない建物は7割以上にのぼるという。
断熱レベルが低い住宅では、エアコンなどのエネルギー消費量が必要以上に増えるだけでなく、寒い季節には部屋間の温度差が発生し、それを起因とするヒートショックによって健康を損なう人が多くなることも指摘されている。
こういった問題を解消するため、アキレスJDパネルは開発された。アキレスJDパネルは、素材に熱伝導率0.018ワット毎メートル毎ケルビンを誇る高性能硬質ウレタンフォーム断熱材「ジーワンボード」(Z1ボード)を使用し、木造住宅の壁や天井を解体することなく、ビス留めによるシンプルな施工で断熱性能を格段に高められる。
また、石膏(せっこう)ボードを組み込むことで、防火性能を高めている上、パネルの高さを29.5ミリに抑え、居住スペースを大きく狭めることなく断熱改修が可能。
アキレスJDパネルのサイズは910(幅)×29.5(高さ)×1820(奥行き)ミリで、参考設計価格は6900円(税別)。
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