地域住民や従業員に配慮した取り組みを推進していることもLOGI'Q 三芳の特徴だ。外観には、地元住民が愛着を持っている田畑が並ぶエリア「三富新田(さんとめしんでん)」をモチーフにした幾何学(きかがく)模様をデザインしている。
LOGI'Q 三芳の通りに面したスペースには、近隣住民などが使える遊歩道「ひとときストリート」を配置。ひとときストリートには、間伐材を活用した利用者が座れるイスや緑が植栽されており、夜間には路面に搭載したLED照明で足元を照らし、歩行者の通行を支援する。建物全体としては、周辺の農地に迷惑にならないことを意識した照明計画を取り入れているという。
従業員向けには、休憩スペース「みはらしテラス」や運動施設「ちょいとれパーク」を設けている。みはらしテラスは東急ハンズが監修しており、使用されている家具は間伐材を素材に使用したもの。
みはらしテラスは室内とバルコニーで構成されており、室内には、ビクターエンタテインメントが提供する音響空間サービス「KooNe」を導入している。KooNeは、部屋の上部と下部に取り付けたスピーカーから鳥のさえずりといったリラックス効果があるハイレゾ音源を流すことで、従業員に居心地の良い空間を創出する。KooNeはエントランスにも組み込まれている。
ちょいとれパークは、東急スポーツオアシスが監修しており、従業員が出勤と退勤時に、トレーニングや運動を楽しめる。腕を鍛えられる「うであげアーチ」や足と膝のエクササイズに役立つ「ふみいたストレッチ」などの器具が配置されている。
LOGI'Q 三芳は、男女ともに利用可能なジェンダートイレ「いろどりトイレ」も備えている他、樹の香りをメインに調香したストレスを軽減するオリジナルアロマをみはらしテラスとエントランスに取り入れている。
2020年1月29日に、埼玉県入間郡のLOGI'Q 三芳で開催された記者発表会で、東急不動産 取締役 上級執行役員 副社長の岡田正志氏は、「東急不動産は2016年に物流事業をスタートした。現在、開発中も含め累計14件の物流施設を国内に建設しており、1600億弱の物流アセットに関与している。今後も年間300〜500億の投資を続け、物流の自動化や働き方改革を進めていく。こういったチャレンジの第1弾として、LOGI'Q 三芳を位置付けている」と説明した。
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