プライベート空間を確保する秘密が、外部からの視線を遮(さえぎ)る2階以上の一部を覆う外壁から独立した「壁」。新たに採用した大判タイル「ハイドロソリッド」を独自のロッキング工法で施工しているため、地震が起きてもひび割れや倒壊の心配がない。
施主のオーダーや土地の形状に合わせて、壁で東西南北いずれかの外観を閉じたり、開いたりする巧みなデザインが可能で、壁と外壁で囲って屋外に吹き抜けを作り出すことにより、刻一刻と居室に入り込む光の移ろいも演出する。高さのある壁によって、通常であれば都会の建物が密集した住宅ではありえない、外からの視線を一切気にすることのないバルコニーや屋根付きのベランダが具現化される。
品川の住宅は、壁で囲まれた2階部分のプライベートバルコニーが特長となっている。外から見れば壁に覆われていて閉塞感があるようにも見えるが、バルコニーから室内を見ると、柱など空間を妨げるものが無く室内も2〜3階の一部が吹き抜け構造で高さもあるため、開放感を感じる。
バルコニーと室内の間には、独自の排水システムを採用した「フルフラットバルコニー」で、段差が無く、高齢者や足の不自由な居住者でも生活に支障がないユニバーサルデザインとなっている。
「REGNUMはラテン語で“王国”を意味する。バルコニーだけでなく、書斎や趣味の部屋、充実したキッチンなど自分だけの王国(空間)を築いてもらえる家を目指した」(細川氏)。
王国を実現させるのは、REGNUM COURTが備える構造や内装の各機能。品川のモデルハウスでは、階段の踊り場を広く取り、本棚を置くことで本の王国、ジムに行くのではなく自室にトレーニング器具を置いたプライベートジムの王国、ホテルのスイートルームを模した寝室にすることで自宅ではないような睡眠の王国など、さまざまな○○の王国がモデルケースとして各部屋で提案されている。
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