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» 2020年01月29日 06時07分 公開

住宅市場:積水ハウスの”億邸”、品川展示場でチーフアーキテクトのこだわりを見た (1/4)

積水ハウスは、都心でのプライベート居住空間をコンセプトにした新ブランドの販売をスタートさせた。「億ション」ならぬ「億邸」(1億円を超える新築戸建て)という高額なブランドラインを開発した意図やその住宅性能について、全国にまだ2棟しかない品川シーサイド展示場のモデルハウスで取材した。

[石原忍,BUILT]

 積水ハウスは、都心居住の新たな選択肢として、鉄骨3/4階建ての都市型戸建て住宅の新ブランド「REGNUM COURT(レグヌム コート)」を2019年11月に発売した。

 REGNUM COURTは、高層マンションやビルが周囲に立ち並ぶ都市空間での「プライバシー」確保と、人が暮らしの中に安らぎを感じる「光・風・緑」の享受を両立させるこれまでに無い住宅提案となっている。設計では、積水ハウスが誇る精鋭の設計士・チーフアーキテクトらが物件ごとに施主の要望を聞き取りながら、これまでにハウスメーカーとして培ってきた技術や新しい部材を余すところなく採り入れて図面を引く。

 上物だけで1億円以上もするというREGNUM COURTのスペックを探るため、東京・品川の「品川シーサイド展示場」に足を運んだ。

都会にありながら、周りの視線を気にすることのない居住空間

品川シーサイド展示場の3階建て「REGNUM COURT」 撮影:村田卓也

 訪れた品川シーサイド展示場は、2019年1月5日に開業した日本を代表する住宅メーカーの新しい「東京の家」が集う住宅展示場。REGNUM COURTのモデルハウスは現在、品川シーサイド展示場と東京・新宿百人町のハウジングステージ新宿展示場の2カ所に建設されている。

 ともにプライベート空間を重視するコンセプトに変わりはないが、新宿は室内が縦にも横にも視線が広がる一方で、品川は空間が外にも開けており、空を間近に感じられると、若干異なるアプローチで東京都心の居住空間を提示している。

「REGNUM COURT」の2階リビング。新宿のモデルハウスと異なり、右側のテラスが解放されている

 品川のモデルハウスは、敷地面積168平方メートルで、重量鉄骨造3階建て、延べ床面積は218.23平方メートル。2世帯住宅を想定し、1階には親夫婦が住み、趣味のハーブスクールも開催できるようなイメージ。間取り中央に位置するサロン両端の窓が全面に空けられ、屋外も含めスペースを最大限使えるオープン仕様となっている。

 2階の床面積86.28平方メートルのLDKには、テラスとシステムキッチン、大開口のリビングを配置し、家族が集まるフロア。3階は子夫婦の居住空間で、プライベートジムと寝室、屋外に浴槽を出した露天風呂となっている。

「REGNUM COURT」の1階のサロン。両側の窓をフルオープンして、屋外も含めたスペースの活用も可能だ
積水ハウス 品川シーサイド展示場店長 細川昇氏

 展示場を案内してくれた積水ハウス 品川シーサイド展示場店長(エリアマネジャー)細川昇氏は、「品川シーサイド展示場のREGNUM COURTは2019年9月にオープンしたばかり。タワーマンションが林立する品川という東京の中心に居ながらにして、どうやって戸建て住宅でプライバシーを守るかをこの家で示したかった」と話す。

 なぜプライバシー空間にこだわったのかについて、細川氏は「積水ハウスはこれまでに安心・安全で高品質な住まいを提案し、高い設計力と技術力で、それぞれの敷地条件に応じた都市型住宅を提供してきた。しかし、当社が実施したWeb調査では、採光や通風のある自然を感じられる家やプライバシーを確保できる家のニーズも少なくないことが判明した。都市部の敷地を最大限に有効活用したいという従来からある要望とは別に、都会であってもプライバシーを守り、『光・風・緑』にあふれる暮らしがしたいという潜在的な需要に着目し、これに応える家づくりとして、既存ブランドに新たな要素をプラスしてREGNUM COURTを開発した」と説明する。

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