住環境ジャパンは、マンションをリノベーションしたい顧客が、設計を手掛ける建築家に直接会って選び、総額も“見える化”される定額制のリノベーションを展開する。
住環境ジャパンは、石川素樹建築設計事務所と共同で、中古マンションを対象にした定額制リノベーションサービスの第7弾「MADE BY ARCHITECT」を2020年2月にスタートさせる。当初は、首都圏の1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、一部エリアを除く)で展開していくという。
MADE BY ARCHITECTは、住環境ジャパンが顧客に建築家を紹介し、自分の理想とする間取りやデザインを相談しながら共創することができるサービス。設計/施工費込みの定額制リノベーションで、キッチンやドアはオリジナル製品を採用し、リーズナブルでありながら意匠性に富み、価格帯も一般層に手が届く設定となっている。
定額制とすることで、ユーザーは中古マンションの購入費用から、設計、施工までの総額が想定でき、その費用を住宅ローンとして組み込むことが可能となる。あらかじめ全ての金額が可視化されることで、好みのオプションを付加しやすいだけでなく、最終的な予算オーバーや追加費用を抑えやすくなる。住環境ジャパンが提供しているワンストップリノベーションサービス「ReoLabo」と組み合わせることで、物件探し、資金計画、設計・施工、アフターサービスまでを1つの窓口に一元化して受けることも可能だ。
顧客が建築家を選ぶ際は、各建築家のプロフィルから設計コンセプトを確認した後、最大3人までと直接面談して決める。サービススタート時には、選べる建築家は4組みで、順次増やしていく予定だという。
選定された建築家は、現地調査で採寸や写真撮影を行い、付帯工事額を含めた全体工費とともに設計案を提案。施主が仕様や素材に納得すれば、工事請負契約を締結し、リノベ工事に着工する。工事は、一度スケルトンにするため解体工事が生じ、3回の現地確認を経て、竣工後に物件を引き渡す。完成後には、オプションで最長5年間のアフターサービスも用意されている。なお、相談から入居までに、設計に4週間、工事で10週間の最短で合計14週間を見込む。
住宅の価格は、床面積ごとの定額で、標準価格は70平方メートル800万円(税別)。オプションを含む平均の単価は1000万円の設定で、年間50戸の受注を目指す。
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