横河氏は、半年間の創作活動を振り返り、「コラボする作家を決めたことが重要だった。建築ではクライアントが設計者を決めた時点で、できあがる建築物の方向性は決定付けられる。私自身が企画者であり、設計者であり、依頼者でもあった」。
小松氏は完成作品を体験してみて、「湾曲したガラスの写り込みが、宇宙空間の様な増幅効果をもたらし、壁が広がっていくような錯覚を覚えた」と感想を漏らした。
最後に川向氏は論評で、「繊細という言葉がこの空間の基準となっている。今回は、人、モノ、空間、声をつなぎ、精細さを示した。17回やってきたが、家具を製作するだけでなく環境づくりの会社でもあるオカムラに、こういうことができるのでは?と提案したのは始めての試みだ。オカムラや工場の技術者との協力関係も含め、人間関係の繊細さが創作過程にも表れ、成功につながったのだろう」と評価した。
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