インタビュー
» 2018年07月02日 06時00分 公開

スタートアップ企業インタビュー:海外の設計者集団Studio aiと提携、建築・内装・家具のスタートアップ「TOMOSU」 (4/4)

[石原忍,BUILT]
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日本の設計事務所では少ない自由な発想から生まれる作品群

TOMOSU代表・大久保氏

――塚原氏をチームに加えたことによる今後の展開

大久保 建築をはじめとした、内装、家具といった設計デザインに強みを持つことができるため、ハイエンドのデザイナーズプロダクトの一般化(6〜7万円から始まる手の届く範囲のスツールの製品化など)と、建築・内装デザイン・施工の強化を図っていきたい。ミドルレンジ向けの「TOMOSU FURNITURE」の監修も担当してもらう。

塚原 海外のデザイナーや建築設計者は、音楽や小説、自然や日常のふとした出来事からインスピレーションを得て、家具や建築を媒体として表現する傾向が強い。社名のAIもAct of Intuition(直感に倣え)の略で、内から出てくるイメージを大切にしている。海外の設計事務所では、木やアクリル、紙、スチレンボードを使って、模型を作ることが常。図面上の2次元で考えるのではなく、立体でさまざまな角度から見て、オモチャのように手に取って思考することが、自由で独創的なイマジネーションを生み出す土壌になっている。

 こうした豊かなアイデアを持つ、海外在住の設計者やデザイナーを横のつながりで巻き込み、日本の市場に彼らの作品やデザインを流通させたい。

海外建築実績「Caseros 3402」 提供:Studio ai architects
海外内装実績「Ronnybrook」 提供:Studio ai architects

――TOMOSUの今後の課題

大久保 数字の出やすい内装業を基盤にすることが、現在の課題。基盤の安定化と資金の調達ができたタイミングで、デザイナーズプロダクトの拡充、および所属デザイナーの日本認知度を高めるためのイベント企画を将来的な目標として考えている。

 TOMOSUは「創意工夫と創造力で、“できない”を“できる”に、“受信”を“発信”」にというビジョンを掲げている。現在、海外のアーティストやクリエイターが表現している作品テイストをトレンドとして日本に持ち帰り、提案されているデザイナーは少なくない。将来的にTOMOSUで、NYデザインウィークやミラノサローネなどに変わる日本発信のイベントを開き、TOMOSUに所属しているデザイナーはもちろん、国内外で活躍しているアーティストやクリエイターを集め、日本が「発信側」に立つ、インバウンドにまで影響するイベントが開くことが夢だ。

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