家具ブランド「TOMOSU FURNITURE(以下、TOMOSU)」を展開するDaiKiConnectは、海外のデザイナー集団Studio ai architectsと提携し、デザインマッチングやコーディネートなどの新規事業をスタートさせた。資材の調達や加工業務は、国内最大級の木材・建築資材流通チャンネルを持つヤマガタヤ産業100%子会社の「板蔵ファクトリー」と連携する。両社の協力により、DaiKiConnectは家具だけでなく、建築・内装のデザインから、設計、施工まで幅広い展開を行っていく。
千葉・流山市に拠点を置き、国産材を用いた家具ブランド「TOMOSU FURNITURE」を展開するDaiKiConnectは、国内外に建築設計士やデザイナーのネットワークを持つStudio ai architects日本事務所の一級建築士・塚原信行氏をチームに加え、家具・内装・建築分野で海外デザイナーとのデザインマッチングやコーディネートなどの新規事業をスタートさせた。
資材の調達や各種加工業務は、1918年の創業で木材ひとすじ一貫した木へのこだわりを大切にするヤマガタヤ産業の子会社で、あらゆる家具製造を手掛ける「板蔵ファクトリー」と連携する。両社のバックアップを受け、DaiKiConnectは家具だけでなく、建築・内装のデザインから、設計、施工まで幅広い業務を展開していく。
DaiKiConnect代表の大久保潤哉氏と、今回パートナーとなったStudio ai architectsの塚原信行氏に、販売展開する家具の特長をはじめ、これまでの経緯、建築・設計分野でのスタートアップ企業としての今後の事業展開などを聞いた。
――TOMOSUの出発点
大久保 私自身はTOMOSUとは別に、大学院生時代に急逝した父親の跡を継いで、現在でも電気工事会社の代表を務めている。電気工事の中でも、アパレルショップ向けの店内ディスプレイなどにLED照明を組み込んだ「什器照明」というものが一般的になっており、ここから新しい家具の着想を得た。
一般消費者向けに、木と照明を合わせ、BtoCとして家具を製作し、販売したら面白いのではないかと思ったのが出発点。
2017年12月1日には家具ブランド「TOMOSU FURNITURE」を立ち上げた。木工のノウハウは当初、地元・千葉県の国産材「山武杉」にこだわって、住宅や家具の製材を行っている石井工業の協力のもと学んだ。自分たちで、地元の国産無垢材の山武杉と、鉄、照明をクロスさせた試作品を作って試行錯誤を繰り返した。
――塚原氏との出会い
大久保 社員の熊谷大介とともにTOMOSU FURNITURE設立後、の2018年1月末の東京ビッグサイトで行われた「モクコレ2018」に、千葉県代表の1社として参加していた石井工業の4代目・石井涼平氏に推薦してもらい、当社のコンセプト(国産材・鉄・照明)を形にした灯テーブルを展示した。この出品を見た事務所近くの千葉銀行の支店長から地方創生のセミナー出席の誘いをいただき、そこで古民家再生の講師として登壇したStudio ai architectsの塚原さんと出会った。
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