三井不動産は、英ロンドンで計画している「(仮称)大英図書館再開発事業」を2026年9月17日に着工した。大英図書館の拡張に加え、上層階にビジネスや研究機関が集うオフィスやラボを整備し、2032年の竣工を見込む。
三井不動産は2026年9月29日、英国子会社の英国三井不動産を通じて推進する「(仮称)大英図書館再開発事業」が2026年9月17日に着工したと発表した。
プロジェクトは、文化やテクノロジー、ライフサイエンスを中心とした再開発が進むロンドンのキングスクロスエリアに位置し、大英図書館の拡張と新たなビジネス/イノベーション拠点を一体的に整備する大規模な複合開発で、竣工は2032年の予定。
2026年9月21日には、プロジェクトパートナーや在英日本大使館、地元行政、ビジネス関係者など約100人が出席して着工式を執り行った。当日は日本式の地鎮祭を実施し、工事の安全を祈願した。事業の推進には、英国三井不動産が大英図書館と共同で取り組み、Stanhope PLCがデベロップメントマネジャー、RSHPが設計、Mace Constructがコンストラクションマネジャーをそれぞれ務める。
三井不動産は、本事業を英国でのフラグシッププロジェクトと位置付け、これまで国内外で培った複合開発の知見を存分に生かして事業拡大を目指す。
計画によると、建物は地下1階/地上11階建ての鉄骨鉄筋コンクリート造で、敷地面積は約3400坪、延床面積は約2万9200坪に達する。下層階には大英図書館の新館を設け、既存の図書館施設と接続する約2800坪の公共スペースを整備する。
新たな展示ギャラリーやラーニングセンター、イベントスペースを配置し、より多くの人が利用できる地域に開かれた図書館を実現する。
一方、上層階には約1万6900坪のビジネススペースを確保し、オフィスやラボ、商業施設を展開する。
近隣のフランシス・クリック研究所をはじめとする企業や大学、研究機関の交流を促し、ロンドンの「ナレッジ・クォーター」での新たな事業や研究の創出につなげる。
さらに、地域の住宅整備に向けて2300万ポンドを拠出する他、雇用や職業訓練の機会の創出、アフォーダブルワークスペースの提供、コミュニティーガーデンの整備なども計画に盛り込んだ。
ロンドン市長のサディク・カーン氏や英国前首相のサー・キア・スターマー氏も本事業の着実な進展に大きな期待を寄せており、研究/文化の世界的拠点としてのロンドンの地位向上や科学技術とイノベーションの発展に貢献する建築物となる見通しだ。
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