東京都品川区西五反田で、三井不動産レジデンシャルが開発する29階建て賃貸レジデンス「パークアクシス五反田スカイタワー」が竣工した。パークアクシスブランド初の城南エリアでのタワー型物件で、「職住近接」を重視する都心勤務者を主なターゲットに、自然音や香り、水などで五感を潤す「バイオフィリックデザイン」の共用空間を備える。
三井不動産レジデンシャルは、東京都品川区西五反田の賃貸レジデンス「パークアクシス五反田スカイタワー」の竣工に合わせ、2026年9月9日に内覧会を開き、共用部や一部住戸を公開した。
「パークアクシス」は、東京、神奈川、千葉、大阪、名古屋、札幌、仙台、福岡など全国の主要都市で展開する三井不動産レジデンシャルの賃貸マンションシリーズ。2026年6月末時点で累計238棟、2万1715戸を供給している。パークアクシス五反田スカイタワーは、ブランドで3棟目となるタワー型賃貸レジデンスで、城南エリアでのタワー型物件としては初となる。
建物はRC造地下1階地上29階建てで、総戸数は183戸。敷地面積は1761.02平方メートル。設計・施工は西武建設が担当し、2026年8月31日に竣工した。
三井不動産レジデンシャルは、パークアクシス五反田スカイタワーを開発した市場背景として、高価格帯の賃貸住宅の需要拡大を挙げる。2025年度に平均成約坪単価が1万7500円を超えるエリアが、2024年度の「港区」「千代田区」「渋谷区」の都心3区から、「中央区」「新宿区」「品川区」「目黒区」を含む7区へ広がった。1K/ワンルームから3ベッドのファミリー向け住戸まで、募集坪単価も総じて上昇傾向にある。
こうした市場環境の変化に加え、五反田の立地特性にも着目した。建物が立つ西五反田は、JR山手線「五反田」駅など5駅4路線を利用できる他、首都高速道路へのアクセスにも優れる。五反田や渋谷に直通するバスの停留所も近く、電車を利用すれば羽田空港まで31分でアクセスできる。
三井不動産レジデンシャル 賃貸事業部 事業室 主事 木村悠人氏は、五反田の立地特性について、「どんな移動手段でも容易にアクセスできるポテンシャルを持っている」と強調。自家用車やタクシーでの移動も考慮し、エントランスには賃貸住宅では比較的珍しい車寄せも設けた。
さらに、企業の出社回帰によって「職住近接」を重視する傾向が強まっている点にも注目した。賃貸住宅を選ぶ理由として、交通利便性や職場への近さが重視されていることから、都心で働く単身者や共働き世帯などを主なターゲットに据えた。
パークアクシス五反田スカイタワーの特徴の一つが、共用空間に取り入れた「バイオフィリックデザイン」だ。
バイオフィリックデザインとは、自然を感じる要素や素材を建築やインテリアに取り入れ、自然とのつながりを感じられる環境をつくる手法のこと。共用部のデザインは三井デザインテックが手掛けた。
バイオフィリックデザインを採用した理由としては、まず敷地条件がある。敷地は四方を道路に囲まれた独立性の高い形状をしている。そこで、外周に植栽を巡らせることで都市の喧騒(けんそう)を和らげ、敷地内に独自の世界観をつくった。周辺に緑が少なく、西五反田の街並みに潤いをもたらす狙いもあったという。
都心で働く入居者が帰宅した際に、仕事から気持ちを切り替える空間とすることも意図した。木村氏は、「ターゲットは都心で働く方。住まいに帰ってきたときに、バイオフィリックデザインを通して仕事でオンになったスイッチをオフにし、全ての鎧を脱いで五感を潤してほしい」と説明した。
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