電動化と並ぶもうひとつ大きな柱が、ICT建機化だ。建設業界でも高齢化が進む中、経験の浅い若手オペレーターがいかにして高品質な施工を担えるかが重要になっている。その解決策として、3Dマシンコントロールや3Dマシンガイダンスの導入が進んでいる。
最新機種「ViO30-7」には、ブレード3Dマシンコントロールを搭載。あらかじめ入力された3D設計図のデータに基づき、建機の動きを自動で制御し、オペレーターの技能によらず、必要な整地作業が効率的に行える。不慣れな新人でも、慎重になりすぎて作業が遅れたり、逆に掘りすぎたりするといった心配がない。
ヤンマー建機は、マシンコントロールの他、マシンガイダンスの普及にも力を入れている。ミニショベルなどにトプコンの測量ソリューション「杭ナビ」を搭載した「杭ナビショベル」などを展開している。杭ナビとショベルが連携すると、丁張りなどの下準備なしで高精度の施工が可能になる。
自動で施工が行えるマシンコントロールに対し、マシンガイダンスはあくまで操作の「ガイド」だ。しかし、画面上で数ミリ単位の精度を確認しながら作業できるため、熟練者でなくても、最後の一掘りまで精度が必要な設計通りの施工をサポートしてくれる。
一般的に、新機種の導入が必要なマシンコントロールに対し、マシンガイダンスは既存の建機にセンサー類を後付けできるため、コスト面でメリットがある。しかし、実際にセンサーを取り付けるにはハードルが存在した。例えば、センサーを固定する専用部品のブラケットは、ユーザー自身が手配しなければならない。
そこでヤンマー建機は、センサー類を後付けするためのブラケットをメーカー側で手配する方針をとった。従来、ICT化に必要なセンサーや測量機器は測量機メーカーから直接購入して取り付けていた。しかし、建機メーカーがセンサーを固定するためのブラケットをあらかじめ準備しておけば、マシンガイダンスの導入ハードルが下がり、現場でのスムーズなセットアップが可能になる。
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