前田建設工業は、盛土工事に自動運転ローラを導入し、ブルドーザとの組み合わせによって敷均し/転圧作業の人員を50%削減した。
前田建設工業は2026年6月10日、自社施工する盛土工事に自動運転ローラを導入し、ブルドーザと組み合わせることで敷均し/転圧作業の人員を50%削減したと発表した。
従来の盛土工事では、ブルドーザによる敷均しと、振動ローラによる締固め/転圧をそれぞれ1人、計2人のオペレーターが担当するのが一般的だった。今回の施工では、西建工業とDeepXが共同開発した「後付け型振動ローラ自動運転システム」を採用。ブルドーザによる有人施工と、自動運転による振動ローラの転圧を組み合わせることで、ブルドーザのオペレーター1人で2台の重機を運用可能になった。
施工手順は、まず区画Aで運転手がブルドーザに搭乗して敷均しを実施し、完了後に区画Bへ移動して作業を継続する。区画Aでは振動ローラが事前に設定した範囲と回数で自動運転による振動/締固めを行う。ブルドーザの運転手はタブレット上のヒートマップで振動/締固め回数の進捗を確認する。
異常発生時は、運転席前方のカメラ映像と俯瞰映像で状況を確認し、緊急停止ボタンで振動ローラを停止させる。
振動ローラの施工状況は、PCやタブレット端末でリアルタイムに確認できる。走行軌跡や転圧回数の分布を把握可能で、従来はオペレーターの経験や感覚に依存しやすかった転圧作業について、施工履歴の可視化と客観的な管理が可能だ。
今後は、無人作業エリア外に配置した監視員の下で、複数の建設機械の自動運転化を見据え、現場適用に向けた知見蓄積を進める。
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