前田建設工業は、ダムコンクリートの締固め状況をリアルタイムで可視化する品質管理システムを開発した。
前田建設工業は2026年5月15日、ダムコンクリート施工における締固め品質の定量管理を目的に、「締固め品質管理システム」を開発したと発表した。データにより締固め状況をリアルタイムで可視化し、品質管理の高度化を図る。
新システムは、バックホウにバイブレータを装着した締固め機「バイバック」のバイブレータに取り付けた加速度計とGNSSによる施工位置情報を組み合わせ、稼働状況をリアルタイムで可視化する。バイブレータの棒部上部に、専用治具を用いて加速度計を設置。取得した加速度データを基に締固め作業と空運転などを判別し、位置情報と組み合わせることで、締固め時間や締固めエネルギーを算出する。
算出結果はタブレット端末上にコンター図として表示し、締固め状況が面的に把握できる。施工中の締固め確認が可能となり、品質管理の高度化につながる。
前田建設工業は新システムを、実際のダム施工現場に適用し、バイバックによる締固め作業時の計測/可視化を実施。その結果、締固め状況をリアルタイムに把握しながら施工できることを確認した。また、従来は熟練オペレーターの経験や感覚に依存していた締固め状況を定量的に可視化できるようになった他、加速度計を外付け構造としたことで、点検や交換が容易となり、実施工での運用性も向上した。
今後は、新システムの標準適用を進めながら、締固め状況に関する面的データを蓄積し、締固め判定に用いる閾値の最適化や管理基準の確立を目指す。あわせて、ダムコンクリート施工における一連の工程の自動化や高度化を進める。
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