安藤ハザマは、山岳トンネル坑内の熱中症対策として、PCMによる冷感機能をもつ「冷却プロテクター」を開発した。2026年5月から仙台銘板が販売を開始する。
安藤ハザマは2026年4月9日、山岳トンネル坑内の熱中症対策として、PCM(相転移物質)による冷感機能をもつ「冷却プロテクター」を開発したと発表した。山岳トンネルでの活用に向けて、2026年5月から仙台銘板が販売を開始する予定。
冷却プロテクターには、一般的なバックプロテクターのデザインを踏襲し、背面に大型PCM、両肩部に小型のPCMを装着。背面と肩部には保冷剤を入れられる保冷剤ポケットも設け、広範囲に冷感を与える。
使用したPCMは22〜26℃程度で再固形化する。例えば午前中に着用した後、空調の効いた屋内で昼食を取っている間に固形化して再利用可能となるため充電などが不要だ。
重さは1450グラムで、複数の現場で試験運用を行った結果、作業姿勢を阻害しないことを確認している。使用者からは「冷却効果を実感できた」などの声が挙がっているという。
山岳トンネルの施工は、高湿度、高温度な閉鎖空間で作業するため熱中症発症リスクが高く、WBGTのモニタリングや適切な休憩、水分/塩分補給、ファン付き作業着などで予防を図っている。
一方で、切羽作業に従事する作業員は、肌落ちによる重篤な労働災害を防ぐためバックプロテクターを着用しており、ファン付き作業着の着用が難しかった。着用可能な場合でも、発破作業時の誤爆対策のため電気製品を避ける、ファン式の空調服は衣服の中に粉じんを呼び込むなどの観点から、電動式のファン付き作業着を着用することは困難とされていた。これらの課題を踏まえ、今回、冷却プロテクターを開発した。
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