大林組は、磐越自動車道「宝珠山トンネル」工事で覆工コンクリート作業を自動化し、従来5〜6人を要していた施工を3人で実施可能にした。
大林組は2026年4月10日、東日本高速道路発注の磐越自動車道「宝珠山トンネル」建設において、「セントル全自動セットシステム」と「覆工コンクリート自動打設締固めシステム」を適用したと発表した。両システムの導入により、セントル設置から打設、締固めまでの覆工作業全体を自動化し、従来5〜6人を要していた施工を3人で実施可能にした。
山岳トンネルの覆工はアーチ状構造物で、一般的に現場打ちコンクリートが用いられる。従来は移動式型枠(セントル)の据え付けとコンクリート打設を交互行い、5〜6人の作業員を必要としていた。
今回導入したセントル全自動セットシステムは、セントルに自己位置と傾斜を把握する測量/センシング機器と、機器からの情報を元に移動を指示する駆動指令部を搭載。ボタン操作一回でセントルを所定位置へ自動で移動し、据え付ける。操作と監視は技能労働者1人で対応でき、脱型からセットまでの一連の工程を3人で実施可能とした。
覆工コンクリート自動打設締固めシステムは、鋼製配管の切り替え作業を不要とし、コンクリート打ち込みや型枠バイブレータの作動を自動制御する。打設と締固めは、ボタン操作と監視を行う2人で対応。打設準備から打設、片付けまでの工程を3人で実施できる。
両システムの導入により、省人化の実現に加え、狭隘(きょうあい)空間での人力作業を削減することで安全性が向上。出来形計測や挙動監視機能により施工不具合の発生抑制を図る。
さらに、配管切り替え作業が不要で打設中断に伴うコールドジョイント発生リスクを低減する。打ち込み高さや型枠バイブレータ振動時間の自動制御により、覆工品質の確保にも寄与。技能労働者の熟練度に依存しない覆工コンクリートの品質確保に貢献する。
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