東急建設は、盛土工事で施工中の地盤剛性をセンサーで測定し、施工面全面の品質を評価/管理する「地盤の剛性測定による盛土の品質管理技術」を開発した。
東急建設は2026年4月16日、道路土工や河川堤防、宅地造成などの盛土工事を対象に、施工中の地盤剛性をセンサーで測定し、施工面全面の品質を評価する「地盤の剛性測定による盛土の品質管理技術」を開発し、施工する道路土木工事に一部適用したと発表した。
従来、施工中は締固め回数の管理と、局所的な施工地盤の密度を示す締固め度が得られているかを確認し、工事品質を確保する手法が一般的だった。締固め状態を把握する指標として、盛土の固さを示す「地盤剛性の測定値」も活用されてきたが、近年、土の含水状態「含水比」の影響が大きいことも分かってきた。
新技術では締固め度、地盤剛性、含水比の関係性を一元的に把握し、盛土品質を総合的に評価する。センサーなどのICT技術を活用してデータをリアルタイムに把握することで、従来の「点」による抜き取り検査から、「面」での全数管理を可能とし、施工品質の向上と効率化を図る。
新技術では、締固め機械に搭載したGNSSアンテナから取得する位置情報を基に、重機の動きから締固め回数を把握し、データとして管理。地盤剛性測定センサーのデータと組み合わせ、施工面全体の品質をリアルタイムで可視化する。さらに、土質や含水状態に応じた剛性の上下限値を設定し、最適な盛土施工の品質管理につなげる。
新技術は2025年度の道路土工における路体盛土の品質管理に一部適用された。
今後は道路土工に加え、河川堤防や宅地造成などへの適用を拡大する。施工品質の確保と施工管理の高度化を通じて技術優位性の確立を目指す。盛土工事における品質の信頼性が高まることで、防災、減災への貢献も期待されるとしている。
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