北海道石狩市の石狩ガスターミナルは、北海道内でも特に積雪量の多い豪雪地帯にあり、高圧ガスを扱う設備周辺の除雪をこれまで人力に頼っていた。除雪作業の負荷軽減を目的に、エバーブルーテクノロジーズが開発した「除雪ドローン」を導入。遠隔で除雪が可能になり、身体的負担の軽減や安全面のリスク軽減につながった。
エバーブルーテクノロジーズは2026年2月12日、ENEOSグローブガスターミナルが運営する石狩ガスターミナルで、「除雪ドローン」のFシリーズが採用されたと明らかにした。
石狩ガスターミナルは、北海道のLPガス販売量のおよそ3分の1を占めるエネルギー供給の重要拠点。北海道石狩市の石狩湾新港に面し、北海道内でも特に積雪量の多いエリアに位置する。高圧ガスを取り扱う施設内では、従来人力に頼っていた冬季の除雪作業に大きな負担とリスクが伴っていた。除雪ドローンの導入で、遠隔の除雪が可能となり、作業者の身体的負担の軽減と安全性の向上を実現した。
除雪ドローンは、エバーブルーテクノロジーズが提供する遠隔操作型の小型除雪ロボット。日本各地の豪雪地域や建設現場で、除雪、整地、運搬といった重労働や危険が伴う作業で、高齢化や人手不足が深刻化する中、過酷な除雪作業に対し、テクノロジーの力で新たな選択肢を提供することを目的に開発した。
Fシリーズは、独立4モーターAWD、総合出力1000ワットのハイパワーと大径タイヤで強力なトラクションを生み出す。操舵は左右輪の回転差動で行うスキッドステアリング方式で、その場で回転し、最小回転半径は0.6メートル(ブレード装着時)と、狭い場所でも小回りがきく。除雪だけでなく、土砂を押すなどの超小型建設機械(マイクロ重機)としての活用も見込める。最高速度は平たん路で、前進後進ともに時速6キロ。稼働時間は3時間で、充電方式は家庭用コンセントAC100Vでフル充電に6〜10時間掛かる。
最新の2026年モデルでは、ボディカウルをFRP製の1ピース構造から、前後に分割できる金属製の2ピース構造へ刷新。耐候性を高めるとともに、全高を抑えることで狭い場所での作業性が向上した。さらに上面をフラット形状とし、多様な機器の搭載や自由なカスタマイズといった拡張性も図った。
エネルギーやインフラ施設のように24時間体制の操業が求められる現場では、安全確保と作業継続性の両立がより不可欠になる。石狩ガスターミナルでは、現実的かつ即効性のあるソリューションとして除雪ドローンを採用し、今冬から活躍している。
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