北海道にCLT利用の木造交番5棟を建設、箱型ユニットで工期短縮 三井ホーム木造/木質化

三井ホーム北海道は、北海道札幌市と恵庭市に、木造交番5棟を建設する。構造体にCLTを利用し、工場で組み立てた箱型ユニットを採用することで、安全性を確保しながら工期を短縮。地元建材の積極的な利用にも取り組む。

» 2026年01月21日 13時00分 公開
[BUILT]

 三井ホームは2026年1月20日、地域事業会社の三井ホーム北海道が、北海道札幌市と恵庭市に5つの新たな木造交番を建設すると発表した。構造体に国産材CLT(直交集成板)を使用し、主要構造部には事前に工場で組み立てる「箱型ユニット」を採用。安全性を確保しながら、従来に比べ3カ月の工期短縮を実現した。また、北海道産建材を積極的に活用することで、地域経済の活性化とCO2排出量の削減に貢献する。

 三井ホーム北海道が、北海道警察による「令和7年度買取型交番、駐在所整備事業(第一次)」の事業者に選定され、5棟の設計監理と施工を担う。工期は2025年12月下旬から2026年4月中旬まで。引き渡し期限の2026年4月7月から約3カ月早い、4月末までに全棟の引き渡しを完了する予定だ。

交番5棟の完成イメージ 交番5棟の完成イメージ 出典:三井ホームプレスリリース

 CLTは高い強度と剛性を有し、従来木材が使われてこなかった中大規模の建築物に使用できる。今回の事業ではCLTの採用に加え、北海道産木材の積極的な活用を通じて、運搬や工事車両の削減に伴うCO2排出量の低減などを図る。また、箱型ユニットの採用により、将来建物の移築や移転が必要な場合の再利用も容易になった。

CLTを使用した箱型ユニットのイメージ(左)、CLTを使用した箱型ユニットの耐震実験の様子(右) CLTを使用した箱型ユニットのイメージ(左)、CLTを使用した箱型ユニットの耐震実験の様子(右) 出典:三井ホームプレスリリース

 道産材は、下地材にトドマツ、構造用合板や構造用LVL(単板積層材)にカラマツ、カウンターや机などの家具にシラカバを使用。構造体の施工は北海道小樽市に本社を置く西條産業が担当するなど、設計・施工、品質管理でさまざまな道内企業と連携する。

地元建材を積極活用 地元建材を積極活用 出典:三井ホームプレスリリース

 寒冷多雪地の北海道で冬期間の最低室温をおおむね15℃以上に保つため、外壁には外断熱工法、窓には3層断熱ガラスを備えた樹脂サッシを採用し、HEAT20のG2レベルに相当する断熱性能を確保した。さらに、熱交換換気扇や高効率エアコンによる効率的な室温維持、LED照明、節湯型エコハンドルの水栓などを導入し、省エネルギー性能を高めた。

 新たに建設する交番は、札幌市東区の東警察署 元町交番(2階建て)、札幌市北区の北警察署 麻生交番(2階建て)、白石区の白石警察署 北都交番(平屋建て)、札幌市清田区の豊平警察署 北野交番(平屋建て)、恵庭市の千歳警察署 恵み野交番(平屋建て)の計5カ所。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
あなたにおすすめの記事PR