大東建託は、大阪・関西万博で使用した国産材を、全国47都道府県の建物で再利用する取り組みを開始する。
大東建託は2025年11月13日、大阪・関西万博の屋外イベントステージ「ポップアップステージ(東内)」に使用した国産材を、閉幕後に再利用すると発表した。全国47都道府県の建物で、建築資材や現場資材などに利用する。
再利用の対象は「CLTキャビン」3棟で使用した国産CLTパネルと観客席を兼ねた「ウッドデッキ」用の国産ツーバイフォー材。CLTキャビンは再生可能なユニット構造で、そのままトラックでの輸送が可能。建設現場の事務所や顧客案内、大東建託資材/商品のPRスペースとしての活用を検討している。ウッドデッキ用木材はパーティクルボードに再生し、住宅の壁などの下地材として全国47都道府県の建物に利用する予定だ。
大東建託は日本館で使用されているCLTパネルに関して「CLT再利用パートナー」に選出されている。日本館のCLTパネルは、加工を最小限に抑えた設計を採用。解体や再利用に適した構造となっており、企業や自治体での再利用が予定されている。大東建託では、東京都江東区東雲にある「ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場」で、展示用モニュメントやノベルティ制作に活用する方針。
再利用する国産材の総量は約72立方メートルで、構造材9100本分、CO2固定量44トン分に相当する。
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