積木製作は大林組と共同で、型枠組立を仮想空間で体験できる「型枠メタバーストレーニング」を開発し、埼玉県八潮市の「大林組林友会教育訓練校」に導入する。
積木製作は2025年12月17日、大林組と共同で、建設現場での型枠組立作業を仮想空間で体験できる「型枠メタバーストレーニング」を開発したと発表した。最大6人が同時に参加可能で、大型モニター3台を使用したVR/MRシステムにより、講師や他の受講者と双方向のコミュニケーションを取りながらトレーニングが行える。
新システムでは、型枠組立作業の事前準備から柱/壁/大梁(おおばり)/小梁(こばり)/スラブの建込み、まとめまで、一連の作業を学べる。チャプター形式で、特定工程のみの学習や全工程の通し体験にも対応している。
講師機能として、PC画面から視点やチャプターを切り替える機能やVR/MRの表示切り替え、受講者のスコア管理機能などが搭載。受講者側では図面確認、型枠の運搬と設置が行える他、各種工具の使用を体験できる。また、重力を「オン」に設定すると、支保工が必要な梁型枠の設置などで共同作業が必要になり、より実践的な訓練が行える。
大型モニターではトレーニングの様子をリアルタイムで表示する他、体験履歴を保存し、後から振り返り学習を行うことも可能だ。
型枠メタバーストレーニングは、埼玉県八潮市の「大林組林友会教育訓練校」に2023年に新設された「O-DXルーム」で、教育に活用される予定だ。また、これまでに導入した「玉掛メタバース」「コンクリート打設メタバース」のバージョンアップに加え、型枠メタバースに安全に関する機能を追加する予定。
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