シヤチハタが提供するバックオフィスDXサービス「Shachihata Cloud」と、パナソニック ソリューションテクノロジーの帳票をテキストデータ化するAI-OCR「WisOCR for 請求書・納品書・領収書」が連携した。紙と電子双方の書類処理を自動化し、見積書や請求書の発行、受取り、電子承認といった一連のバックオフィス業務をデジタル化する。
シヤチハタとパナソニック ソリューションテクノロジーは2025年11月7日、シヤチハタのバックオフィスDXサービス「Shachihata Cloud(シヤチハタ クラウド)」とパナソニック ソリューションテクノロジーのAI-OCR「WisOCR for 請求書・納品書・領収書」との機能連携を開始したと発表した。
建設業をはじめ、企業の業務現場では、紙の帳票や請求書などの処理が依然として多く残り、データ入力の負担や入力ミス、保存/検索の非効率性が課題となっている。また、電子帳簿保存法やインボイス制度など法制度対応も求められる中、正確かつ効率的に帳票を電子化し、一元的に管理できる仕組みへのニーズが急速に高まっている。
こうした状況を受け、シヤチハタとパナソニック ソリューションテクノロジーは両社のサービスを連携させ、紙と電子双方の書類処理を自動化するに至った。
シヤチハタのShachihata Cloudは、稟議書や申請書といった社内文書から、見積書や請求書、注文/請書などの取引先との決裁文書までさまざまな文書の押印業務を電子化する。電子帳簿保存法に対応し、時間や場所を問わず簡単かつ安全に電子印鑑や電子署名を行える。
WisOCRは、パナソニック独自のAI技術を用い、請求書や納品書などのフォーマットの異なる非定型帳票を読み取り、必要項目をテキスト化できる。
今回の機能連携で、帳票データの読み取りから保管、承認、外部システム連携までを一気通貫で処理可能になる。
WisOCRはディープラーニングを採用したOCRエンジンを搭載し、事前設定が最小限に抑えられる設計で、紙帳票の電子化業務にかかる負荷を軽減する。読み取ったデータはShachihata Cloud側のワークフローに直接連携できる。
シヤチハタは1995年から電子印鑑システムを展開しており、2025年2月時点で導入件数は110万件に達した。
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