サンフロンティア不動産といい生活は、オフィスビル特化型のテナント企業向けコミュニケーションアプリを開発した。
サンフロンティア不動産は2025年10月27日、不動産テックのいい生活と共同で、オフィスビルに特化したテナント企業向けのコミュニケーションアプリ「サンフロンティアマイページ」を共同開発し、本格運用を開始したと発表した。
オフィスビル管理者のサンフロンティア不動産と、テナント企業との双方向のコミュニケーションを強化することで、サービス品質の向上を図る。
サンフロンティアマイページは、テナント企業向けのスマートフォンアプリ。ビルの点検や清掃情報、緊急連絡など入居中のオフィスに関するお知らせを確認できる他、各種申請や設備/清掃に関する問い合わせなどを行える。また、契約書や請求書、申請書などの重要書類を確認/保管できる機能も備える。
アプリは2025年8月に先行導入し、10月からは本格的な運用を開始。導入物件では、電話やメールでのやりとりが削減され、対応の迅速化と業務効率の向上が確認された。
また、アプリに蓄積したデータを分析し、問い合わせが多い項目や関心が高い情報を定量的に把握することで、テナント企業のニーズをより的確に捉えたサービス提供が可能となる。今後は、これらのデータを活用し、問い合わせ傾向の分析や設備管理の効率化に取り組む。さらにセミナー案内やセットアップオフィスに関する情報の配信など、テナント企業のビジネを支援する機能の拡充も予定している。
サンフロンティア不動産は、アプリを管理物件の標準装備として展開。テナント企業の満足度向上と管理業務の効率化を推進するとともに、取得したデータや現場の声を活用し、オフィスビルの価値向上やオーナーへの付加価値向上提案につなげる。
いい生活は、賃貸住宅分野で入居者向けアプリの開発実績があり、入居者コミュニケーションのノウハウと技術力を持つ。オフィスビル管理市場への展開を成長戦略の1つに掲げており、今回の共同開発はその第一歩だとしている。
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