愛知県江南市前野町東のミサワホーム所有地で、4階建てボックス型物流施設の新築工事が着工した。延べ床面積は3.1万平方メートルで、最大4テナントが入る。設計・施工は淺沼組で、2027年5月の竣工を目指す。
ミサワホームと東京建物は2025年10月8日、愛知県江南市でマルチテナント型物流施設「(仮称)江南・小牧物流施設プロジェクト」の建設工事に着工したと発表した。
プロジェクトはミサワホーム初となる企業所有の不動産を活用する「CRE(Corporate Real Estate)」事業で、完成後の建物はミサワホームと東京建物が共同で所有する。建物の構造と規模は、S造4階建て延べ床面積は3万1313平方メートル。設計・施工は淺沼組で、工期は2025年10月3日〜2027年5月。
施設の開発はミサワホームの自社保有不動産を活用した企業不動産「CRE(Corporate Real Estate)」事業で、ミサワホームとしては初の試み。
建設地は、愛知県江南市前野町東2-5(住居表示)の敷地面積1万5317平方メートル。愛知県北部の江南市に位置し、小牧IC(東名高速道路/名神高速道路)から北に約5キロの立地で、名古屋市と富山市を南北に結ぶ国道41号線も至近にあり、各方面へのアクセスに優れる。名古屋鉄道犬山線「柏森」駅からも徒歩圏で、入居企業の従業員確保の観点でも利点がある。
敷地内には30台分のトラックバースと、普通車63台分の駐車スペースを備える。最大4テナントが入居可能で、事務所は4階に集約し、施設全体の保管エリアも最大化して高頻度配送と大容量保管を同時に実現する。荷物用エレベーター4基と垂直用搬送機4機を設置し、2〜3階へ荷物を搬送できる。
近年、働き方改革関連法の施行に伴い、トラックドライバーの時間外労働に上限規制が設けられ、物流業界では輸送能力の不足や物流コストの上昇が課題になっている。
そのため、新施設は長距離輸送や周辺地域への短距離輸送のいずれでも利便性の高い立地特性に加え、効率的な配送を可能とする施設計画を立案した。
省エネでは屋根に搭載した太陽光パネルで電力を発電し、施設内で利用する他、余剰電力は隣接するミサワホーム100%子会社テクノエフアンドシーの名古屋工場を含む各地の生産拠点に対しても供給する。再生可能エネルギーの活用と省エネルギー化の推進で、環境配慮型の物流施設としてZEB認証の取得を見込む。
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