大和ハウス工業は、2021年12月23日の竣工を目指し、群馬県藤岡市でマルチテナント型物流施設「DPL群馬藤岡」の開発に着手した。
大和ハウス工業は、群馬県藤岡市で計画を進めていたマルチテナント型物流施設「DPL群馬藤岡」が2021年4月15日に着工したことを発表した。
DPL群馬藤岡は、S造平屋建ての施設で、最大4テナントの入居に応じ、約4700平方メートルの区画から入居できる見込みだ。また、各区画で事務所が使えるなど、テナント企業の需要に対応する。
建物は、インターネット通販会社や小売会社、関東および甲信越方面への配送を手掛ける物流会社など、複数のテナント企業が入居可能なマルチテナント型物流施設を目指す。
計画地は、上信越自動車道「藤岡インターチェンジ」から約1.8キロの場所にあり、関越自動車道と上信越自動車道を接続する「藤岡ジャンクション」と近接しているため、関東甲信越方面などの配送に適している。
DPL群馬藤岡は、鉄骨造平屋建てで、延べ床面積は2万3746平方メートル。所在地は群馬県藤岡市森新田669-1で、敷地面積は3万3758平方メートル。設計・施工は日本国土開発が担当し、着工は2021年4月15日で、竣工は2021年12月23日を予定している。入居は2022年1月になる見通しだ。総事業費は約40億円。
同社の建築事業は、1955年の創業以降、工業化建築として製造施設、医療・介護施設、オフィスなど、多様な事業用の建物を手掛けるとともに、累計3000棟以上の物流施設を開発してきた。
2002年以降は、物流施設の設計・施工にとどまらず、物流最適地の提案から維持管理に至るまで、顧客の事業スキームに合わせた専用の物流施設をコーディネートする独自の物流プロジェクト「Dプロジェクト」をスタートした。Dプロジェクトでは、不動産や金融など各分野のパートナーを組み合わせ、自社保有、ノンアセット、不動産流動化など物流不動産ソリューションを展開している。
さらに、特定企業向けの物流倉庫であるオーダーメイド型のBTS型物流施設に加え、立地条件の良いエリアに複数のテナントが入居可能で短期的な物流ニーズにも対応するマルチテナント型も開発。2021年3月31日時点で、施工中のものも含めると、全国で293カ所・総延床面積約1011万平方メートルの物流施設を手掛けている。
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