建設業務の脱サイロ化を実現、中堅建設業向けにチェプロが統合型ERPの提供開始建設バックオフィス

チェプロは、原価や工事、営業、電子取引などを一元管理する統合型ERPを、中堅建設業向けに導入コンサルからアフターフォローまでパッケージ化し、「建設WAO Bae クラウド」として発売する。

» 2025年10月06日 14時00分 公開
[BUILT]

 チェプロは2025年9月29日、中堅建設業向け統合型ERP「建設WAO Bae クラウド」の販売に先立ち専用Webサイトを公開した。建設WAO Baeクラウドは、2008年から大手建設業で展開してきた「建設 WAO」のノウハウを生かし、建設業法に準拠した業務領域の一気通貫処理を実現する。導入コンサルティングから稼働支援、アフターフォローまで3ステップで簡単に導入できる。

建設業法に準拠した業務領域の一気通貫処理を実現

 建設WAOは、Webシステムでありながらクライアント/サーバ型システムと同等の快適な操作性と、Web上での高速かつ大量のデータ処理を実現するシステムで、売上高100億円以上の建設業に特化したERPパッケージ。

 建設業特有の業務とニーズを熟知し、脱サイロ化を実現することで、業務の効率化、意思決定の敏速化、コスト削減、情報の一元管理と有効利用などができるように開発された。見積もり、原価、工事の情報に加え、営業、生産、販売在庫、債権債務、電子取引などの業務を一元管理する。そのため、業務ごとのバラバラのシステム、情報やデータがシステムごとに孤立し、重複入力の原因やデータ有効活用の障害となっている問題を解決する。

「建設WAO」の1つ「営業管理WAO」のシステム構成 「建設WAO」の1つ「営業管理WAO」のシステム構成 出典:建設WAO Webサイト

 一方で中堅企業では、大手向けERPの導入コストや建設業の業務に合わせるカスタマイズ負担がネックとなり、導入が進みにくい状況にあった。そこでチェプロは、建設WAOのノウハウを中堅企業向けにパッケージ化し、カスタマイズ不要で建設業の業務を網羅したワンパックでの提供を実現した建設WAO Bae クラウドを開発した。

 建設WAO Bae クラウドは、建設業法に準拠した業務領域をカバーし、営業から会計までの基幹業務を1つのデータベースで一元管理できる統合型ERP。従来、個別システムで管理されていた各業務を連携し、重複入力やデータ不整合が解消する。システム導入と同時に、営業〜見積〜原価管理〜会計処理や協力会社とのシームレスな電子取引までの一気通貫処理が可能となる。

「建設WAO Bae クラウド」のシステム一覧 「建設WAO Bae クラウド」のシステム一覧 出典:チェプロプレスリリース

 また、導入までは導入コンサルティング、稼働支援、アフターフォローの3ステップのみで、スムーズに使い始められる。ERP導入時の要件定義や高額な費用負担といった従来の課題を解消する。

 インタフェースは、独自のWeb通信インタフェース技術を搭載し、高速レスポンスと優れた操作性を提供する。ハードウェア構成や運用管理もシンプルに構築でき、大量のデータを扱うことの多い建設業でも快適に使える。

「建設WAO Bae クラウド」導入までのスケジュール例 「建設WAO Bae クラウド」導入までのスケジュール例 出典:建設WAO Webサイト

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