AMDlabは、建築設計クラウド「DDDDbox」に、ボリューム検討に関する新機能と条例検索の絞り込み機能を追加した。設計初期に条例などを含む敷地情報をもとに「鳥かご」を生成し、その内部にどのくらいの規模が可能かを検討する「ボリューム」の複数案を自動生成する。
AMDlabは2025年7月30日、建築設計クラウド「DDDDbox(フォーディーボックス)」で、条例検索の絞り込み機能とボリューム検討に関する複数の機能を追加したと発表した。設計初期の企画設計で重要となる建築与条件の整理やボリューム計画の立案に要する時間が短縮する。
DDDDboxは、Webブラウザ上で完結する建築設計支援ツール。与条件整理に関する「建物カルテ」と形状検討の自動化機能を搭載したBIMツール「WEBBIM」が連動し、設計業務を高速化する。
建物カルテは、国土地理院の地図と国土交通省の不動産情報ライブラリから取得した都市計画情報で、敷地に関する情報を調査できる。WEBBIMは、建物カルテで管理する情報と連動し、ボリューム作成(3Dモデリング)できる設計初期のBIMツール。
建物カルテの新機能では、建築に関係する条例検索で、「自治体」と「用途」に加え、「規模」の絞り込みが加わった。これまでよりも、精度の高い条例抽出が可能となり、調査業務の負荷軽減が見込まれる。また、国土地理院地図のベクトルタイルを活用し、都市計画情報を自動で取得して、地図付きの概要書を自動でまとめられるようにもなった。
WEBBIMの新しい複数機能では、建物カルテの敷地情報を基に鳥かごを生成し、その内部には建物ボリュームの複数案を自動で出力する。複数のボリューム案は一つのシートにPDF形式で出力可能だ。設計案を比較検討できるため、設計初期の意思決定が迅速化する。
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