住友林業は、建材流通事業者向けソフトウェア「JUCORE 見積」に、簡単に見積を作成できる機能とフォーマットをカスタマイズできる機能を追加した。
住友林業は、住宅資材の流通事業者向けソフトウェア「JUCORE 見積(ジュコア みつもり)」に、「かんたん見積機能」などの新機能を追加し、2025年8月4日から運用を開始した。
2023年9月にサービスを開始したJUCORE 見積は、物件情報、見積内容、受注見込、予算実績管理などのデータを一元管理するクラウドソフトウェア(SaaS)。Excelのようなデザインと操作感で見積を作成し、受失注状況や予算管理、ダッシュボードでの詳細分析ができる。
今回の改良では、簡単に見積を作成する簡易モードと建材流通事業者のニーズに合わせた見積書式のアレンジ機能などを追加した。見積業務の省力化、脱/属人化、データの共有/可視化で、建材流通事業者の業務の効率化を後押しする。見積作成から販売動向の分析までの営業プロセスを最適化し、事業者の経営戦略に関わるさまざまな局面からサポートして、建材流通業者の生産性向上を図る。
新機能のかんたん見積機能(簡易モード)では、パソコン操作に不慣れな担当者でも簡単に見積書を作成できる。利用画面のトップページから見積の新規登録画面へのアクセスや新規登録ボタンを大きく見やすいものに変更し、見積作成前に必要な物件や顧客情報の入力項目を削減するなど、直感的で手間を掛けずに操作可能な画面へと改良した。
また、カスタマイズ可能な見積書式アレンジサービスでは、従来の見積書式フォーマット加え、建材流通事業者ごとに必要な見積項目や順番、企業ブランドカラーなどを選べるアレンジサービスをオプションで追加した。既存の見積書式を事業者独自の書式にサポート受けながらカスタマイズし、構成要素を細かく調整すれば、工務店などの得意先に必要な情報を的確に伝えられる。
過去データの参照も可能になり、入力中の明細に対し、メーカー名や商品名などの条件が一致する過去の見積データから単価を自動設定する「単価呼び出し機能」、過去の見積履歴から必要な明細を引用する「複数明細コピー機能」などで、入力の手間が今まで以上に省けるようになった。
住友林業は、従来の見積作成は建材流通事業者が取得する見積情報の形式が異なり、見積作成手法のバラつきが大きく、業務が属人化しやすいなどの理由で、業務効率化が阻害されていると指摘する。そのため、建材サプライチェーン上の見積業務をJUCORE 見積でデジタル化すれば、業務間や事業者間でのデータの受け渡し、システム連携が円滑になり、業界全体の生産性向上に貢献するとしている。
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