女性活躍に向き合う企業姿勢は、採用ブランディングにも積極的に活用し、奥村組の担当者は「企業CMに俳優の森川葵さんを新米女子社員“奥村くみ”役として起用することで、建設業で働く等身大のロールモデル像が学生に響いている」と紹介した。
「建設=男性の仕事」という固定観念をどう変えていくかについて、奥村組の担当者は「“かっこいい”という価値を再定義し、新3K(給料、休暇、希望)+K(かっこいい)で、業界の魅力を伝えていきたい」と展望を明かした。
両社に共通する課題や視点として、「現場の変化は、制度よりも人の意識から生まれる」という点が繰り返し語られた。他社と連携することで気付けたこと、自社内では見えにくかった課題が対話によって鮮明になることも多い。「女性でもできる」ではなく、「女性だからこそできることがある」という視点が、両社の活動からは浮かび上がった。現場の魅力と誇りを、誰もが感じられる未来へ──今回の意見交換会は、その第一歩となる機会となった。
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