ラマラジャン氏は、「ボルボ・グループでは2040年までにバリューチェーン全体でネットゼロの達成を目指しており、ボルボ建機も電動建機のラインアップを年々拡充させている」と説明。日本向けには、2023年に発表した電動コンパクト油圧ショベルの第一弾「ECR25 Electric」を皮切りに、電動ホイールローダー「L20/L25 Electric」、2024年のCSPI-EXPOで登場した20トンクラスの「EC230 Electric」、さらに今回のL120 Electricがラインアップに加わった。
L120の性能については、「ディーゼルエンジンと同等の出力で、トン/キロワットあたり最高のエネルギー効率と、ボルボ建機が特許を取得している掘削時のトルクと水平動作を両立させるトルクパラレルリンケージを備える」とPRした。
電動化によるメリットとしては他にも、多くの電気自動車と同様にアクセルペダルだけで加減速を制御する“ワンペダル”の採用で、操縦者の疲労削減につながる。キャビン内の振動や騒音を低減するだけでなく、ディーゼル機では難しかった建機周囲にいる作業員同士で会話が交わせることも挙げた。
今後の展開では、「2025年9月末までに、国土交通省がCO2排出量削減につながる建機を認定するGX建機の認定取得を目指している。日本政府が掲げる2050年までの温室効果ガス排出量のゼロという目標に、建設分野で貢献していくモデルと位置付けている」と期待を込めた。
屋外の会場では、電動建機用の充電器も可動式と据え置きタイプを展示。可動式は重さ80キロでキャスター移動可能で、屋内外の使用に耐え、30キロワットの電力を出力する。
他にも、電動小型油圧ショベル「ECR25 Electric」、電動小型ホイールローダー「L25 Electric」、電動油圧ショベル「EC230 Electric」などのボルボ製GX建機群が一堂に会した。
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