三井住友建設子会社のSMCプレコンクリートは、低炭素型コンクリートを使用したボックスカルバートを製品化した。ポルトランドセメントのみを使用した従来製品と比較して、材料由来のCO2排出量を60%以上削減できる。
三井住友建設は2025年5月9日、子会社のSMCプレコンクリートが、低炭素型コンクリートを使用したボックスカルバート(RC-1種)を製品化したと発表した。ポルトランドセメントのみを使用した従来製品と比較して材料由来のCO2排出量を大幅に削減可能だ。
新製品は結合材中の高炉スラグ微粉末の割合を70%まで高めることで、材料由来のCO2排出量を60%以上削減できる。通常使用する材料を活用して従来品と同等の製造サイクルで生産可能。製品の性能については曲げ耐力試験を実施し、ボックスカルバートとして従来品と同等以上の性能を有し、JIS製品としての性能を満足していることを確認した。
三井住友建設では自社開発の環境配慮型コンクリートについて、構造物や建材への適用を拡大している。SMCプレコンクリートでは、製品化した低炭素型ボックスカルバートに加え、その他プレキャスト製品でも低炭素型製品の展開を検討し、積極的に提案していく方針だ。
大阪・関西万博:竹中工務店、万博23施設で新築時CO2を6020t削減 リユース部材など活用
カーボンニュートラル:都内の中規模オフィスビルに環境配慮型コンクリ「CELBIC」適用 日鉄興和不動産と鴻池組
脱炭素:国交省直轄工事で低炭素コンクリ導入が拡大、17道府県で1.1万m2
カーボンニュートラル:CO2排出を最大7割削減する環境配慮型コンクリ、五洋建設など13社が開発
カーボンニュートラル:AWSが日本に新設するデータセンターに低炭素コンクリ採用、竹中工務店/清水建設/大林組と連携
カーボンニュートラル:CO2を使った建材製造、国内で事業化を検討 UBE三菱セメントと伊藤忠が豪MCiと協業Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10