東急建設は、格子状の構造体をプリントできる米Branch Technologyの3Dプリンタ技術を活用し、東京都渋谷区の自社開発物件「TQ渋谷宇田川町」に化粧壁とイスを設置した。
東急建設は2025年5月8日、米スタートアップ企業Branch Technologyの3Dプリンタ技術を活用した化粧壁とイスを、東京都渋谷区の自社開発物件「TQ渋谷宇田川町」に設置したと発表した。
Branch Technologyは格子状の構造体を3Dプリントできる独自技術を有し、米国内の商業施設などで外装/内装部材や家具、モニュメントの納入実績を持つ。比較的安価で迅速に複雑な曲面など意匠性の高い形状が製造可能で、型枠を使用しないため廃材が少ない他、施工の省人化などの効果がある。
TQ渋谷宇田川町は、環境配慮を軸に価値ある空間の創出、提供を目指す物件として位置付けられており、東急建設が基盤とする渋谷で培ってきた施工技術やノウハウを反映する試みがなされている。
東急建設はコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「TOKYU-CONST GB Innovation Fund」を通じ、Branch Technologyへ出資済み。今後もBranch Technologyとの共創を通じ、建築事業での提案力の向上を図る方針だ。
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