ブラザー工業の産業車両用フロンレススポットクーラー「PureDrive PD-3100」と、フォークリフト用フロンレススポットクーラー「PureDrive-FL/PureDrive-FL DC12V」が、国土交通省の新技術情報提供システムに登録された。気温が体温に近い高温環境でも、外気温より低い風を送り出せる。
ブラザー工業は2025年5月1日、産業車両用フロンレススポットクーラー「PureDrive PD-3100」とフォークリフト用フロンレススポットクーラー「PureDrive-FL/PureDrive-FL DC12V」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表した。ブラザー製品のNETIS掲載は初めて。
今回登録された2モデルは、いずれもブラザー独自の2段階冷却方式「TwinAqua」を採用した製品。熱交換器と冷却エレメントを使用した独自の気化式冷却技術により、冷媒を使わずに風を冷やす。
高架橋や舗装工事などの日陰の確保が困難で気温が体温に近い高温環境でも、外気温よりも低い風を送り出せるため、熱中症対策が期待できる。作業者の安全性確保と作業効率向上にもつながる。
作業者のみに局所的に冷風を供給する方式のため、屋内作業では建物内全体の空調が不要になり、CO2排出量削減にも貢献する。省エネルギー設計も特徴で、PD-3100で風量「中」の場合、消費電力は30W。車両の稼働時間への影響をほぼ気にせずに使用できるという。
防水性能はIPX4、使用温度範囲は15〜45℃、製品の設置スペースとして0.6×0.3メートル程度(設置治具含まず)が必要となる。
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