サトーは、能登半島地震の復興支援の一貫として、解体家屋から回収した古材を自動認識技術で管理する仕組みの試験提供を開始する。
自動認識ソリューションを展開するサトーは2024年12月26日、能登半島地震の復興支援の一貫として、のと復耕ラボが展開する「のと古材レスキュープロジェクト」の取り組みに賛同し、解体家屋から回収した古材を自動認識技術で管理する仕組みの試験提供を開始すると発表した。
被害を受けた古民家などの解体により回収、整備された古材を情報化し、データ管理することで、古材をアップサイクルした製品を手にする人へ、古材が使われていた家屋の歴史や持ち主の思いを伝えていく。
2024年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする大規模な地震により、多くの家屋が損壊した。現在は倒壊の恐れがある家屋の解体が進められているが、貴重な古材が大量に廃棄せざるを得ない状況にある。また、これらの古材には、地域の歴史や思い出が刻まれており、建材活用だけでなく、復興の道しるべにつながる再利用が望まれている。
こうした中、能登半島地震からの能登らしい復興のモデルの構築を目指す のと復耕ラボは、古材レスキュープロジェクトを展開。被災して公費解体の対象となった古民家などから解体前に床材や建具などを回収している。回収古材は、整備/保管をした上で新たな家具や内装材にアップサイクルし、環境的価値や地域の雇用創出による経済的価値とともに、暮らしの記憶を後世に引き継ぐ文化的価値に貢献する。
サトーは今回、このプロジェクトに賛同し、古材が使われていた建物やその持ち主の情報を管理できる仕組みを自動認識技術を用いて支援する。
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