積水ハウスとブリヂストンは、積水ハウスが住宅の新築施工時に排出する給水給湯樹脂配管の端材を、同じ製品の部材に再生する「水平リサイクル」の取り組みを開始した。
積水ハウスとブリヂストンは2024年11月28日、積水ハウスが住宅の新築施工時に排出する給水給湯樹脂配管の端材を同じ製品の部材に再生する「水平リサイクル」の取り組みを開始した。
今回の取り組みでは、積水ハウスが回収したブリヂストン製「ポリブテンパイプ」を再生材メーカーでリサイクルペレット化し、ブリヂストンに還元。給水給湯樹脂配管の製造に使用する。これにより、積水ハウスの新築施工時に排出されるブリヂストン製給水給湯樹脂配管端材の70%超がクローズドループリサイクルされる。
積水ハウスは、独自の資源循環システム「積水ハウスゼロエミッションシステム」を構築。新築施工やアフターメンテナンス、改修の際に排出される廃棄物を、全国21カ所の自社資源循環センターに回収し、再資源化している。給水給湯樹脂配管の端材も、改修対象に含まれている。
給水給湯樹脂配管の再資源化については、分解して部分的にマテリアル(材料)リサイクルを行っているケースもあるものの、内管はマテリアルリサイクルが難しい素材であることが多く、主に熱エネルギー利用している。
一方、ブリヂストンの給水給湯樹脂配管は内管にマテリアルリサイクルできる熱可塑性樹脂ポリブテンパイプを使用している。これまで製造工程内で発生する端材を再び原材料に戻す取り組みは進めていたものの、施工時に出る端材についてはマテリアルリサイクルが進んでいなかった。今回の取り組みにより、他用途にリサイクルする端材を含めると、ほぼ全量がマテリアルリサイクルされることとなった。
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