東京建物とコクヨ、VIEは、音楽で働きやすい空間を提供する可動式ブース「VIE POD」を共同開発した。オフィスワーカーがブースに入ると音楽や映像で脳に刺激を与え、「ストレス軽減」「集中」「ととのう」など理想的なコンディションに導く。
東京建物は2024年10月3日、コクヨ、VIEと共同で、音楽や映像で脳に刺激を提供するソリューションを組み合わせた可動式ブース「VIE POD(ヴィーポッド)」を開発したと発表した。
VIE PODは、「ワークスタイルに新しい価値観を示していきたい」という考えのもと、コクヨ、VIE、東京建物の3社で共同開発した。
コクヨの既存商品「WORKPOD FLEX」をベースに、VIEが配信する脳波への影響が科学的に実証された音楽「ニューロミュージック」と映像コンテンツを取り入れ、東京建物のオフィスビルなどで商品検証を行っている。ブース内でアプリケーションの使用により、映像と音楽の刺激で「集中力」や「リラクセーション」といった新しい付加価値を提供する可動式ブース。
少子高齢化が進み、今後さらなる深刻な人手不足が予想される中で、従業員の生産性向上は多くの企業が直面している喫緊の課題となっている。企業の健康経営でも、従業員の長時間労働の是正のため、従業員の生産性向上に資する具体的な取り組みの実践が求められている。また、人々が日頃接する情報の量が急増している現代社会では、脳疲労の蓄積やそれに起因する集中力の低下、自律神経の乱れなどの新たな問題も明らかになってる。
そこで3社は、仕事に集中できリラックスできるプライベート空間のVIE POD導入により、ワーカーのパフォーマンスとウェルビーイングの向上につなげる。
VIE PODはVIE独自のニューロミュージックを可動式ブースに採用。ニューロミュージックとは、ユーザーのなりたい感情や気分に導いてくれるよう設計された脳に刺激を与える音楽で、VIEが提供しているソリューション。ユーザーの「ストレス軽減」「集中」「ととのう」など理想的なコンディションをサポートする。東京建物のオフィスビルにVIE PODモデル機体を納品し、さらなる検証などを行う。
ブース内には、高音質サウンドバーと31インチの大画面モニターなどが標準装備され、操作用のタブレットを設置し、タブレットでアプリケーションを操作することでニューロミュージックと映像を体感できる。アプリケーションでは作業状態(「仕事」「クリエイティブ」「ブースト」)や気分(「CHILL」「ZONE」)を選べる。
コクヨ従来のWORKPOD FLEXの標準装備をそのままに、換気効率に優れた機械給気方式によって約40秒ごとに室内の空気が入れ替わる。利用時に常に換気された状態を保つ人感センサーや調光調色機能付きLEDライト、卓上コンセントなど、充実の標準装備で安心かつ快適にニューロミュージックを体感可可能で、Web会議や作業用としても使える。
今後は、東京建物が再開発組合の一員で参画している「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」で、入居テナントのワーカー向けにVIE PODをオフィスフロア共用部などに導入し、ウェルビーイングなワークスペースを提供していく。
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