アズビルは、オフィスビル向けに、オフィスワーカーが手持ちのスマートフォンから手軽に空調操作できる専用アプリを開発した。
アズビルは、オフィスビル向けに新たなスマートフォンタイプのユーザー操作システムを開発し、現在販売に注力している。
新システムは、手持ちのスマートフォンから温度の設定や残業時の空調延長運転などが行えるため、執務環境の向上に貢献するとともに、近年のオフィスレイアウトの多様化にも対応し、職場環境の向上につながる。
これまでの空調設定器は、執務室内の壁面などに取り付けられるケースが多く、ユーザーは「暑い」「寒い」の解消のために、業務の手を止めて、その場に行って操作しなければならない手間があった。
また、近年の大型ビルでは無柱の大空間が増えており、空調設定器の設置場所が課題となっている。新システムは、そうした執務者の手間を減らし、執務環境の向上に貢献する、近年のオフィスレイアウトの多様化にマッチするシステムとして開発した。
システム構成は、スマホアプリと送受信機「WP(ワークプレース)トランシーバー」、オフィスビル向け空調制御用コントローラーから成る。具体的には、ユーザーが専用アプリ上で温度設定を行うと、ユーザー近くの送受信機が受信し、空調コントローラーに信号を送り、空調を制御する。
送受信機は、室内インテリアと調和する色調やデザインで、天井はめ込み型を採用しているため取り付けが簡単。スマホアプリはGoogle PlayストアやApp Storeで無償提供しており、空調装置のON/OFFや室内温度設定、空調の延長時間に加え、外気温度、降雨情報など外部情報を画面表示する。また、操作権限を設定すれば、他テナントへの影響がなく、テナントビルでも安心して利用可能だ。
今後は、スマホの位置情報を活用して、ユーザー近くの会議室のお知らせや予約といった機能も追加する。機能の充実により、オフィスビル、テナントビルの執務者が集中できるオフィス環境や利便性向上に貢献していく。
スマートビル:オープン化で次世代の「ビルOS」構築 パナソニックと福岡地所が実証実験
BAS:2024年度は「デジタル技術による人手不足支援と建物の脱炭素」に注力 ジョンソンコントロールズ
スマートビル:スマートビル事業の拡大へ、エクシオグループがホテルOSや独自BASを持つ「X1Studio」と提携
BAS:インフルのウイルス低減効果を確認、パナソニック ホームズ全館空調システムの「HEPAフィルター」
BAS:東京大学と民間9社が“スマートビルシステム”確立へ 建築設備のエミュレーションでGXを実現
次世代のスマートビル:ソフトバンクと日建設計が次世代スマートビルの新会社設立 データを食べて進化する“オートノマスビル”Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10