NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本は、施工管理ソフトウェアを使用した出来形管理に取り組む。今後、コンクリート構造物を対象に現場で試行導入し、本格導入を目指す。
NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の3社は、働き方改革と工事円滑化に向けた取り組みの一環で、日本建設業連合会(日建連)と連携し、施工管理ソフトウェアを使用した出来形管理を実施すると発表した。今後、コンクリート構造物を対象に現場で試行導入し、本格導入を目指す。
施工管理ソフトを使用することで、建設現場で図面や写真の管理、各種報告様式作成などの工事施工管理の業務を効率化できる。今回の取り組みは、施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)の協力を得て実施する。
NEXCO3社の工事の出来形管理では、3社の施工管理要領に基づいて、受注者が工事施工後に完成した工事目的物の寸法の測定結果を所定の様式(出来形調書)に記入し、監督員へ提出している。改善前の業務フローでは、受注者は寸法測定結果を手帳などへ手書きでメモし、事務所へ戻ってから出来形調書を作成してNEXCOへ提出していた。
出来形管理に関する施工管理ソフトを導入し、受注者が現場で測定した出来形をその場で入力すれば、出来形調書が自動で作成できる。事務所へ戻って作成する作業が不要になり、業務効率化につながるとして、今回、出来形調書の様式を変更し、改善することとした。
本格導入にあたっては、施工管理要領の出来形調書の様式を変更し、試行したソフトに限らず全ての施工管理ソフトからの出力データでの提出を可能にする。2025年度以降は、引き続き対象工種を拡大し、改善を図る。
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